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ケーブル1本で端子を増設するドック、USB Type-CとThunderbolt 4でどう違う?

ケーブル1本で端子を増設するドック、USB Type-CとThunderbolt 4でどう違う?

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USB Type-CとThunderbolt 4のドックはどう違う?

 ケーブル1本でさまざまな端子を増設できるドックは、端子の数が少ないモバイルノートパソコンを家や事務所で使う際に便利だ。USB Type-Cが普及してからは、ドック経由でノートパソコンの充電もできるようになり、さらに使い勝手が良くなっている。ドックにはUSB接続とThunderbolt 3/4接続の製品がある。近い性能に見えるモデルなのに2倍以上の価格差があることも多く、不思議に思っている人もいるだろう。そこでアンカー・ジャパンの両タイプの製品を比較した(図1図2)。

Thunderbolt 4対応の多機能ドック図1 USBハブ、映像出力、カードリーダー、ノートパソコンの充電などさまざまな機能を搭載したドック。Thunderbolt 4のデイジーチェーンにも対応する[画像のクリックで拡大表示]ノートパソコンの充電も可能なUSB Type-Cドック図2 映像出力やUSB PD充電など、機能面ではThunderbolt 4対応モデルとそん色ない多機能ドック。スマートフォンの急速充電も可能だ[画像のクリックで拡大表示]

 端子の数は少しThunderbolt 4モデルの方が多いものの、機能としては大きく変わらない。しかし、各端子の最大値を比較すると、かなり違いがあるのが分かる(図3)。特に大きな差が出るのは映像出力の機能だ。4K解像度、リフレッシュレート60Hzの設定で2台同時出力するにはThunderboltが必要(図4)。ヘビーユーザーなほど、Thunderbolt 3/4接続の方が有利になる。

仕様の上限に差がある図3 機能の数に着目すると両モデルの仕様は似ているが、細かく見ていくとUSB端子の速度やUSB PDの電力などに違いがある。特に、4Kの液晶ディスプレイを使う際は注意[画像のクリックで拡大表示]高解像度の液晶ディスプレイ利用時は注意図4 両モデルとも液晶ディスプレイを2台接続できる(左)。しかし、USB接続の場合はUSBと信号線を分け合うため、映像で使える帯域が少なくなる。DisplayPort 1.4は本来4K/60Hzの液晶ディスプレイを2台つなげられるが、ドックを経由すると解像度やリフレッシュレートを落とす必要がある(右)※[画像のクリックで拡大表示]※Inspiron 13 5310(Core i7-11370H搭載モデル)のThunderbolt 4端子でテストした。USB Type-Cモデルはデルの4K液晶ディスプレイ「S2721Q」と「P2721Q」に同時接続すると、HDMIで接続したディスプレイの解像度が2560×1440ドットになってしまった。画面の黒い部分は表示されないエリア