ヤフーは、WindowsやMacなどパソコンからのアクセスについて、指紋・顔認証を利用した生体認証によるログインに対応した。マイクロソフトの「Windows Hello」やAppleの「Touch ID」に対応し、ログイン処理は国際団体「FIDOアライアンス」が策定する「FIDO2」規格に準じる。
指紋・顔認証の動作環境は、Windowsの場合Windows Hello(顔認識・指紋認証・PIN)が設定可能な端末で、Microsoft Edge、Google Chrome、Firefoxのいずれかのブラウザー。Macの場合は、macOS 11(Big Sur)以上のバージョンで、Touch IDが設定可能な端末で、Google ChromeまたはSafariのいずれかのブラウザーとなる。
生体認証を利用するには、事前に利用しているパソコンで設定が必要。「指紋・顔認証などの設定」ページで、端末登録や認証が必要となる。生体認証の設定とあわせて、これまでパスワードでログインしていたユーザーには、「パスワード無効設定」も勧めている。
生体認証の事前設定手順事前設定で登録した端末からログインするときは、自動的に生体認証が有効になるため、画面の指示に従って認証する形となる。
生体認証によるログイン同社は、従来のIDとパスワードによるログインについて、それらの管理の煩雑さや、IDとパスワードのリストによる不正ログインを試みる「パスワードリスト型攻撃」の増加など、「利便性・安全性の両面から“次世代の認証方法”への移行の必要性」が増しているとして、スマートフォンアプリやブラウザからの利用では生体認証やSMSによるログインに対応してきた。
これまで、パソコンからパスワードを使わずに認証するためには、スマートフォンを用意してSMS認証を利用する必要があったが、今回の生体認証対応により、手軽にパスワードを使わない認証方法を利用できるようになった。