今週頭から台風10号の襲来に伴い、ネット上ではリアルタイムでの情報共有が活発に行なわれた。気象庁などからの発表はテレビで、現場の生の情報はネットでと、リアルタイムで変化する状況を様々な角度から見る事ができ、共感できるようになったというのは、大きな変化だと思う。
スマホ一つ、パソコン一つで生配信が可能になってはいるが、ちゃんと整理した情報を伝える手段としてはいささか心もとないところである。生コンテンツとはいっても、現場中継が目的なのと、インタラクティブなアクションや発表タイミングが重要なものとでは、自ずと方法論が違ってくる。
そんな中、今熱いのはウェビナーだろう。ウェビナーとはWEB + セミナーの造語で、かつてはオンラインセミナーなどと呼ばれていた手法だ。やってることは変わらないが、普及すると新しいネーミングが台頭するというのは世の常である。
Zoomを使ってPinPなどもできるところではあるが、複数台のカメラやPCの映像を組み合わせて一つの画面に合成するとなると、ハードウェアのスイッチャーが必要になる。またハードウェアを使えばPCの負荷も抑えられるため、想定外のトラブルも避けられる。有料のウェビナーではぜひとも導入したいところだ。
ただスイッチャーによる合成は、知識とノウハウが必要であり、普通の人にはなかなか手に負えないものだ。そんな中、アイ・オー・データ機器からiPadと組み合わせて簡単に画面合成を可能にしたスイッチャーが発売された。今回ご紹介する「GV-LSMIXER/I」は、以前から展開しているLIVE ARISERシリーズ第2弾で、価格はオープンプライス。メーカーの直販サイトでは127,600円(税込)だ。
iPad上で合成テンプレートに手を入れるだけで複雑な合成シーンを簡単に作れるという。どういうものなのか、実際にテストしてみよう。