サービスごと購入した電子書籍以外の文書や画像データに関する対応も各社それぞれ異なる。電子書籍端末の場合、LideoはmicroSDメモリカードなど外部ストレージに非対応なほか、表示できるファイル形式もBookLiveで購入した電子書籍のみで、PDFや画像ファイルなどには対応していない。ブラウザ機能も持たず、USBマスストレージにも対応しないため、外部ファイルはそもそも対応しない仕様となっている。
Kindleも同様にmicroSDカードは非対応だが、PCからUSB経由でファイルを保存できるほか、ユーザーごと5GBまで利用できる「パーソナル・ドキュメント」を利用してメール経由でファイルを取り込むことができる。ファイル形式はTXT/PDF/DOC/DOCXといった文書ファイルに加え、JPEG/GIF/PNG/BMPといった画像ファイルにも対応。DRMがかかっていないmobi/prc形式の電子書籍ファイルも閲覧が可能だ。
Reader Storeの場合は、6インチサイズの「PRS-T1」「PRS-T2」「PRS-G1」いずれもmicroSDカードスロットに対応し、外部データを取り込める。ファイル形式もXMDF(zbf)/.book/EPUBといった電子書籍フォーマットのほか、PDF/TXTなどの文書ファイル、JPEG/GIF/PNG/BMPなどの画像ファイルに対応している。
楽天koboも6インチサイズの「kobo Touch」「kobo glo」がmicroSDメモリーカードに対応。また、公式にはEPUBおよび楽天koboで販売しているPDFのみが対象としているが、実際には楽天kobo以外のPDFやJPG/GIFなどの画像ファイルに加え、ZIPやRARで圧縮した画像ファイルも拡張子を変更することで閲覧が可能だ。
具体的には、複数のJPGファイルをZIPで圧縮し、ZIPファイルの拡張子を.cbzに変更した後、マイクロSDカードに保存。楽天koboで「ライブラリ」の「本」からそのファイルを選ぶことで、一覧が表示されるので、読みたいファイルをタップすれば開く。自炊ユーザーなどは取り込んだ画像をZIPやrarで圧縮して対応ビューワーで読むという使い方が多く、koboの端末はそうした自炊ユーザーの利用にも向いていると言えるだろう。