働き方の多様化とコロナ禍の影響で在宅勤務をする人が増加しています。在宅勤務には向いている仕事と向いていない仕事があり、どのような仕事でも在宅で行えるわけではありません。
そこで、この記事では在宅勤務が可能な仕事の代表例と在宅勤務に向く仕事と向かない仕事の特徴、在宅仕事を始めるにあたって準備しておくことなどを解説します。
在宅勤務が可能な仕事の代表例を5つ紹介します。
事務職はオフィスで行う場合も、1人でもくもくと作業をする場合が多いため在宅勤務が可能です。データ入力や書類整理などはパソコンがあれば十分こなせる作業です。また、セキュリティ対策をしっかりと行うことにより、給与の計算や勤怠管理なども可能です。しかし、郵便物などを送ったり受け取ったりする作業には出社が必要な場合もあります。これらの作業はオフィスに一日中いる必要はないため、週に数回の短時間出勤のみでよい場合もあるでしょう。h3:2.ライター・編集者
ライター・編集者は、書籍・雑誌・Webサイトなどの文章を書いたり、企画・編集したりする仕事です。文章作成や編集はパソコンで作業ができ、打ち合わせ等もチャットやWeb会議で完結できます。また、成果物がわかりやすい点や作業内容が明確なためタスク管理しやすい点からも、在宅勤務に向いている仕事といえます。
デザイナーやイラストレーターなどのクリエイティブ職も在宅勤務に向いている仕事でしょう。デザイナーやイラストレーターは作業中は一人で仕事をしているため、場所は特に会社である必要はなく、自宅で仕上げた成果物を会社に納めるという形で業務が成立します。
WebページをデザインするWebデザイナーはパソコンがあれば場所を選ばない仕事のため、子育て中で自宅を離れられない方にも人気の仕事です。
IT系のエンジニアはクライアントとのやり取りが発生することがありますが、基本的には場所を選ばずに作業ができる仕事です。コロナ禍による在宅勤務推進以前から在宅勤務の人が多く、在宅でできる仕事の代表として考えられてきた職種です。
必要なソフトが搭載されたパソコンがあれば、どこでも仕事ができるため、今後も在宅勤務に携わるIT系エンジニアは増加していくでしょう。
カスタマーサポートは営業の一種ですが、電話やメール・チャットを使って顧客にサービスを行えます。顧客への電話は自宅からでも行えるため、特に出社の必要はありません。
カスタマーサポートの仕事は顧客の緊急の要望に応えることが必要な場合もあり、柔軟に対応できるコミュニケーション力が必要ですが、スキルや経験がなくても可能です。これからもカスタマーサポートの需要は高まると予想されるため、在宅勤務可能な求人も増えるでしょう。
どんな仕事でも在宅勤務ができるわけではありません。そこで在宅勤務に向いている仕事と向いていない仕事では、それぞれどういう特徴があるのかを解説します。
在宅勤務に向いている仕事には3つの特徴があります。
・出社する必要がない仕事
パソコンや安定したインターネット回線など、仕事に必要な機器があれば1人でも作業ができる仕事は在宅勤務に向いています。
・コミュニケーションをとる必要があまりない仕事
店舗での接客など、対面でのコミュニケーションが必要があまりない仕事は在宅勤務が可能です。コミュニケーションをとる場合でも、チャットツールなどで間に合うのであれば在宅勤務でも可能です。
・成果が明確な仕事
プログラム、デザイン、イラスト、原稿など、作業をした成果が明確な仕事は評価がしやすく、在宅勤務に向いています。
在宅勤務に向いていない仕事の特徴は、出社の必要がある仕事、コミュニケーションが不可欠な仕事などです。
・生産・製造の仕事
製造業は会社に設置している特殊な機械を使って、大人数でさまざまなものを作り出す仕事であるため、出社しないと行えません。
・店頭販売の仕事
店頭販売の仕事は実際に商品を見てもらい対面で販売を行うため、コミュニケーションは不可欠であり在宅で行えません。
・医療・介護の仕事
オンライン診療が可能な場合もありますが、病院や施設での介護の仕事も基本的には、患者や利用者の様子を見ながら適切な処置を行っていくため、在宅で行うことは難しい仕事です。
在宅勤務を始めるには、安定したネット環境・パソコン・作業をしやすいデスクとチェアを準備することが必要です。
パソコンで作業を行ったりWeb会議などを行ったりする場合、安定したブロードバンドのネット環境は必須です。仕事に適したネット環境に変える必要があるでしょう。その場合は、口コミなどを参考にして安定性に定評があるネット回線を選ぶようにしましょう。
在宅勤務にはパソコンは必需品。普段はスマートフォンやタブレット端末で過ごしている方も、在宅勤務となればハイスペックのパソコンを準備しておくことが必要です。会社に所属していれば、たいていの場合は勤務先が必要なパソコンは用意してくれるでしょう。作業に必要なソフトがあれば搭載しておくことも大切です。
事務などで社外秘のファイルを扱う場合などはセキュリティも重要なため、しっかりとしたセキュリティソフトを搭載しておく必要もあります。タブレット端末は作業の補助に使える場合があるため、持っている方は活用するといいでしょう。
在宅勤務をする場合、長時間座って作業をすることになるため、仕事専用のデスクとチェアを用意しておくといいでしょう。自宅にもダイニングテーブルやソファなどがある場合も多いですが、これらの家具は食事をするためのものやくつろぐためのもので、長時間の作業には向いていません。
疲労を防ぎ体に不必要な負担をかけないためにも、在宅勤務用のしっかりとしたデスクと椅子を揃えて、自分なりの作業スペースを整えておくようにしましょう。
在宅勤務に向く仕事と向かない仕事の特徴を解説してきました。これからもさまざまな仕事が在宅勤務可能になっていくと予想されます。在宅勤務はプライベート空間である自宅を仕事場として、これまでと異なる環境で仕事をすることになるため、設備を整えることは必要不可欠です。
在宅勤務での仕事に転職を考えている方は、ここで解説した特徴をよく考え、在宅勤務のメリットとデメリットなども検討しながら、転職を成功させてください。