Firefoxのアドレスバーに広告を表示させない方法

Firefoxのアドレスバーに広告を表示させない方法

これは、Firefoxを初めてダウンロードしようとすると、Mozillaが表示するメッセージです。インターネットの閲覧時に自分の個人情報を守りたいならFirefoxを選ぶべきというのが、開発元であるMozillaの売り文句です。

しかし、最新のアップデートを見る限り、Mozillaは、少なくとも多少はこの問題に関して後退しているようです。

1つはっきりしているのは、広告が「好き」な人など誰もいないということです。広告は押し付けがましいものですし、あまりに脈略がないかと思えば、逆に関連性が高すぎて「どこまでこちらの行動を知っているのだろう」と気味が悪くなる時もあります。

一方で、広告があるからこそ、インターネットの大部分を無料で利用できるという側面もあります。そもそも、あなたがこの記事を読む際にも、お金を払う必要はなかったはずです。リンクをクリックするだけで記事が読めるのは、記事に表示されている広告があるからです。

スマホで無数のゲームをプレイできるのも、途中で表示されるポップアップ広告がゲームデベロッパーを支えているから。インターネットはそういう仕組みで動いているのです。

ユーザーの大半は、こうした状況を受け入れていますが、それにも限界があります。広告がこそこそとした形で、あるいはひどく不快な形で表示されると、やはり気に触るものです。

一部地域のサムスンのスマホユーザーは、最近まで、プリインストールされている純正の天気予報アプリを使うと、否応なしに広告を見させられていました。

また、ナビゲーションアプリの「Waze」では、赤信号で停止するたびに近隣のスポットについての広告が表示されます。しかし私の場合、赤信号で止まるたびに、10分かけて回り道をしてまで、ウェンディーズの店舗に立ち寄りたいとはとても思えないのです。

アドレスバーに広告を表示し始めた「Firefox」

話はMozillaに戻ります。

Firefoxはこれまで「自らを売って、広告のエクスポージャーを最大化しようとしない」というポリシーを掲げてきました。


   Firefoxのアドレスバーに広告を表示させない方法

開発元のMozillaは、FirefoxがCookieをブロックし、ソーシャルトラッカーによる行動の追跡を阻止し、他のブラウザよりも多くの要素をブロックしていると胸を張っています。

ところが。最近のアップデートにより、これまでは誰にも邪魔されることなくできたアドレスバーへの入力が、文字列をタイプするのに合わせて広告が表示されるものへと変更されてしまいました。

どうやら、この新たな「機能」は「Firefox 92」とともに導入されたようです。

ブラウザにこの機能を加えたくないのなら、単純にアップデートをしないという方法はあります(私自身、今日最初にFirefoxを立ち上げた時には、この機能は確認できませんでした)。

とはいえ、これは長期的に維持できる解決策ではありません。

広告に煩わされることなく、新たな機能や不具合の修正を利用するためには、ブラウザのアップデートは不可欠だからです。

Firefoxのアドレスバーに広告を表示させない方法

幸い、どこの設定を変えれば良いかを知っていれば、これらの広告は簡単にオフにできます。

Firefoxの環境設定を開き、次に「プライバシーとセキュリティ」パネルをクリックします。

このパネルを下にスクロールして、「Address Bar - Firefox Suggest(日本語版では「アドレスバー」)」を開きます。

英語版のFirefoxでは、このページの最後に「Contextual suggestions(文脈による提案)」という新たな項目が設けられていて、そこにサブ項目として「Include occasional sponsored suggestions(スポンサーによる提案を含める)」というオプションが表示されています。

このサブ項目こそ、アドレスバーに入力した際に広告が表示される元凶です。

広告の表示を止めるには、この「Include occasional sponsored suggestions」のチェックを外すだけでOK。このオプションをオフにすれば、アドレスバーに広告が表示されることはなくなります。

とはいえ、Firefoxがウェブサイトや検索結果を勝手に勧めてくること自体を望まないなら、このオプションの上位に位置する「Contextual suggestions」オプションについても、チェックを外すことを考えても良いでしょう。

Source: Twitter, Firefox Help