Teamsの背景のぼかし方を解説する記事です
TeamsでWeb会議を行う際、背景をそのままにしてカメラをオンにしていると、個人情報や会社の機密情報が映り込んでしまい情報漏洩のリスクがあります。
このリスクを減らすため、Teamsの背景は加工することができます。画像をはめる人も多いですが、手っ取り早く加工したい、背景にさほどこだわりがないという場合におすすめなのが「ぼかし」です。
ぼかしとは文字通り背景をぼかす機能のことで、自分の姿以外の部分がもやがかかったように加工され、何が映り込んでいるか判別しづらくするものです。この機能を使うには、Teamsのぼかし機能をオンにする必要があります。
Teamsの背景のぼかしは、PCやタブレット、スマートフォンなどで設定することができます。WindowsやMacOS、AndroidやiOSなどからアクセスすれば、問題なく設定することができるでしょう。
ただし、ブラウザ版を使用していたり、LinuxからTeamsにアクセスしていたりする場合、デバイスによってぼかしができない場合があります。
Teamsのぼかしは会議参加前に事前設定できますが、会議中に設定することもできます。ぼかしを設定する暇なくWeb会議が始まったとしても安心です。
Teamsの背景のぼかしは、背景のものを判別しづらくする効果がありますが、すべてを隠すわけではありません。人が通ったりするとわかってしまい、ほかの参加者の集中を途切れさせてしまうことも。
Teamsの背景にはぼかし以外にも画像をはめることもできます。サイズが合えば自分のオリジナル画像をダウンロードしてはめることもできます。
Teamsの背景のぼかしは、デフォルトで設定することができます。会議前は忙しいのであらかじめ設定しておきたい、設定し忘れて焦りたくない、という方は気付いたときに設定しておきましょう。
Teamsの背景は、一度設定すると、変更しないかぎり設定されたままです。つまり一度ぼかしを設定しておけば、会議ごとに設定しなおす必要がなくなります。
ここでは、TeamsのWeb会議参加前に、デフォルトで背景にぼかしを入れる方法を紹介します。
Teamsのデスクトップ版で会議が行われる場合は、まず、Teams会議を起動します。カメラアイコンの「今すぐ会議」、カレンダーの「今すぐ会議」、招待URLなどをクリックすれば会議画面が立ち上がります。この時点ではまだ会議は始まっていません。
会議画面が立ち上がったら、カメラをオンにした状態でその横にある背景画像のアイコンをクリックしてオンにします。
画面の右側に「背景の設定」が表示されるので、背景なし、ぼかし、背景画像のなかから、ぼかしを選択します。なお、ブラウザ版ではぼかしや背景画像を選択することはできません。
ぼかしを選択したら、「背景の設定」を閉じ、「今すぐ参加」をクリックすればそのまま参加できます。参加しない場合は、隣にある「キャンセル」をクリックすればOKです。
Teamsのモバイル版で会議が行われる場合も、デスクトップ版と同様にまずTeams会議を起動します。カメラアイコン、カレンダーのカメラアイコン、招待URLなどをクリックして会議画面を立ち上げましょう。
立ち上がったらカメラをオンにした状態で、「背景の効果」をクリックします。
「背景を選択」ページが表示されたら、背景なし、ぼかし、背景画像のなかから、ぼかしを選択します。なお、ブラウザ版ではぼかしや背景画像を選択することはできません。
ぼかしを選択したら「完了」をクリックし、「今すぐ参加」を押すとそのまま会議に参加できます。
Teamsの背景のぼかしは、会議が始まってからでも設定することができます。会議前で時間がなかったり、うっかり忘れていたりしたという場合も焦らずに済みます。
ここでは、Teams会議への参加中に背景をぼかす方法を紹介します。
TeamsのWeb会議にデスクトップ版で参加している場合は、画面に表示された「…」をクリックします。
表示されたメニューから「背景効果を表示する」をクリックします。
画面の右側に「背景の設定」が出て、背景なし、ぼかし、背景画像の一覧が表示されます。ぼかしを選択して「適用」をクリックすればOKです。
プレビューで確認したい場合は「プレビュー」をクリックすればよいですが、プレビュー中はビデオがオフになり、自分の画面が暗くなりますので注意しましょう。
TeamsのWeb会議にモバイル版で参加している場合も同様です。まず、画面に表示された「…」をタップします。
表示されたメニューから「背景の効果」をタップします。
「背景を選択」という画面に移ったら、背景なし、ぼかし、背景画像一覧からぼかしをタップします。
右上の「完了」を押せば、ビデオ映像に反映されます。
Teamsで背景のぼかしを入れようとしても、うまくできないことがあります。背景の設定ができない時に考えられる理由を見ていきましょう。
Teamsの背景にぼかしや画像を入れる機能は、ブラウザ版には対応していません。Teamsのアプリから使用している場合だけ、背景を変更することができますので注意しましょう。
Teamsで背景にぼかしを入れようとしても、顔の周辺が暗い場合や、背景の色が雑多な場合、うまくぼかせないことがあります。顔周りの明るさや背景に映り込むものなどを調整すると、改善されることもあります。
しかし会議が始まってから調整しようとしても難しい場合もあります。できるだけ会議へ参加する前にテストして、うまく映るよう調整しておきましょう。
Teamsの会議中に背景にぼかしを入れようとしても、ユーザーの権限によっては設定できないことがあります。例えばモバイル端末からゲストユーザーとして会議に参加している場合、会議参加中に背景設定メニューが表示されないことがあります。
背景にぼかしを入れられるかどうかは、会議参加前に設定を確認しておきましょう。
LinuxにはTeamsのデスクトップアプリがあり、LinuxからでもTeamsの会議へ参加できます。しかし、LinuxのTeamsアプリからTeams会議に参加している場合は、背景を変更できないので注意しましょう。
どうしても背景を変更してTeams会議に参加したければ、WindowsやMacOSのPC、タブレットやスマートフォンなど手元にある他の端末を使って参加してください。
VDIとは仮想デスクトップインフラストラクチャーのことで、セキュリティ強化のため導入する企業もあります。ただし自分のデバイスからVDIを経由してTeams会議に参加している場合、背景のぼかしやその他の画像変更といった機能は使えません。
使っているマシンのOSが背景ぼかし機能に対応している機種でも、VDIを通じてTeamsを使っている場合はぼかし機能は使えませんので注意が必要です。
Teamsの会議に参加する場合は、背景に何が映り込むかを確認しましょう。いくらきれいに片づけても、不意に人が通りかかってしまう場合もあります。そうするとプライバシーはもちろん、ほかの参加者の集中力をそいでしまう原因にも。
Teamsの背景は紹介したように手軽に変えられるので、ぜひ活用しましょう。背景画像を選ぶこともできますが、手っ取り早いのは「ぼかし」です。とりあえず背景を加工したい、という方はぼかしを選択すればよいでしょう。
今や定番となったWeb会議。ぼかしなどの機能を使って、最低限のビジネスマナーを守りましょう。