株式会社BookLiveは1日、同社が提供する電子書籍ストアサービス「BookLive!」において、ウェブブラウザーから電子書籍が読める「ブラウザビューア(β版)」の提供を開始した。
BookLive!の従来の対応環境としては、Windows PC、Android、iOS、Windows Phone用の「ビューアアプリ」と、専用電子書籍専用端末「BookLive!Reader Lideo」が提供されていた。これに今回、ウェブブラウザー上から電子書籍を閲覧できる環境が加わることにより、これまで非対応だったMacでも電子書籍を利用できるようになったとしている。リフロー型コンテンツの表示にも対応しており、縦書き表示や文字サイズ変更も可能。
対応するブラウザーは、Google Chrome、Firefox、Safari、Internet Explorer 9/10といったHTML5に対応したブラウザー。なお、Internet Explorer 8では、アドインのGoogle Chrome Frameが必要になる。対応ブラウザーであれば、Macだけでなく、Windows PC、Android、iOS上のブラウザーからも利用できる。BookLive!では、.bookおよびEPUBの一部タイトルからブラウザビューアへの対応を開始しており、順次拡大していくという。
ブラウザビューアを利用することで、アプリのダウンロード/インストール不要で、BookLive!の電子書籍を閲覧できるようになり、“立ち読み”もこれまでよりも手軽に行えるとしている。購入した電子書籍も、BookLive!のサイトにログインし、「My本棚」から「読む」ボタンをクリックするだけで閲覧できるとしている。
また、アプリでは電子書籍ファイル全体をダウンロードしてから読む方式なのに対して、ブラウザビューアでは必要なページを順次受信しながら読むストリーミング方式。ファイル全体のダウンロードを待たずに読み始めることができる。その一方で、リフロー型の電子書籍のみの対応だが、ストリーミングデータ1冊分を事前に端末に保存しておき、電波の入らない場所などでもオフラインで閲覧できる「オフラインモード」機能も備えている。