ASCII.jp iPhone・iPadに対応した「電子書籍 GALAPAGOS」で読むラノベ

ビューアアプリの完成度で読書体験が大きく変わる！

シャープの総合電子書籍ストアが「GALAPAGOS STORE」としてサービスを開始して、12月で2年が経とうとしている。そのGALAPAGOS STOREに、待望のiOS版リーダアプリ「電子書籍 GALAPAGOS」が登場。これまでのAndroidスマートフォン、タブレットに加え、今後はiPhone/iPadなどのiOS端末で同サービスのコンテンツを利用できるようになった！

さて、たかが電子書籍のリーダーアプリで大げさなと思うのは早計である。同サイトで販売されているコンテンツは、文字の表示サイズに応じて文章の折り返しを自動調整したり、画面サイズに合わせて誌面レイアウトを変更できるXMDF形式の作品を中心に、.book（ドットブック）形式、ePub形式、とそろっている。（※1）端末の種類やユーザーの好みに応じて、誌面をカスタマイズでき、読みやすさが違うのだ。Retinaディスプレーを搭載し、文字の読みやすさに定評があるiPhoneやiPadで閲覧できるようになると聞けば、いやがうえにも期待が高まるというものだ。

^{※1 iOS版アプリではepub形式等の一部のコンテンツの閲覧不可}

GALAPAGOS STOREとは、シャープが2010年12月にスタートした総合電子書籍ストア。当初は専用端末「メディアタブレット」を利用して、コンテンツを閲覧するスタイルだったが、昨年からAndroid向けアプリの提供を開始し、自社他社問わずに、スマートフォンやタブレットで閲覧が可能となっている。今回さらにiOSにも対応した。

現在では7万冊超という蔵書の多さが売りで、雑誌やビジネス系をメインに押えてはいるが、開始から約１年半が経過し、いざ売上ランキングを見てみると、上位にランクインするのは、なんとコミックスとライトノベルだ。エンターテインメント系のコンテンツが、がんばっているではないですか！　それはなぜかと考えてみると……。

^{▲大変なことになっているランキング。10位中8位までがラノベとかどういうことなの……}

あらためてアプリの機能を見てみれば、たしかにラノベ向きの仕組みと言えなくもない。特に、気になる単語や文章を記録しておけるマーカー機能が便利。マーカーを付けておくことで、作品に仕掛けられた伏線（フラグ）を回収しやすいのだ。となれば、ライトノベルが読みやすいというのは、もはや必定なのである。

ともあれ、使いもせずにエアレビューをしていても仕方がない。さっそくiPhoneにアプリをインストールし、実際にラノベを読み、その使い勝手をたしかめてみたい。

iOS向けの「電子書籍 GALAPAGOS」を試すために、今回は「GALAPAGOS STORE」でも人気の「僕は友達が少ない」（著・平坂読）をセレクト。作者考案の略称は「はがない」。ぼっち系ヒロイン・三日月夜空の名ゼリフ「友達と話していただけだ、エア友達と！」「未来に対して前向きなやつを見ると、思わず蹴りたくなるな」を座右の銘としている読者も多いとか、多くないとか。

「僕は友達が少ない 公式サイト」

(C)平坂読／メディアファクトリー　イラスト：ブリキ