もう1つの手法として、「QoS(Quality of Service)」を使うこともできる。これは、通信できる帯域幅を制限することで使い過ぎを防ぐもの。つまり、接続自体を遮断するのではなく、接続の転送速度を制限するわけだ。
例えば、かなり遅い「0.1Mbps」などに絞れば、高品質な動画再生はできなくなるし、対戦ゲームもとてもやりにくくなる。この状態でもメールやLINE、Twitterなど、テキストベースのやり取りは、反応は少し遅くなるが問題なくできる。
このため結果的に、YouTubeなどの動画の見過ぎやゲームのやり過ぎを防ぐことができる。こちらは時間で制御することはできず、設定した後は、ずっと制限されたままになる。
ちなみに0.1Mbpsだと、動画再生は最低画質の144pでも途切れ途切れで実用的ではなかった。0.2~0.3Mbpsだと、スマホでかろうじて低画質の動画が再生できる程度だ。そして1Mbpsでは、ワリと制限なく使えてしまう感触だ。ちなみに、0.1Mbps以下に設定することはできない。
[設定]タブの[QoS]にある[子供用帯域幅]に速度をあらかじめ設定しておくと、複数端末や設定のオン/オフを頻繁にしたいときに便利だ。どのあたりの帯域が制限用にベストかは、実際に試してみて試行錯誤する必要はある。
[設定]タブの[QoS]では、帯域幅の設定を4種類まで保存できる。あらかじめ設定しておくといい先の手順でも見た[デバイス]タブで設定したいデバイスを表示し、[帯域リミッター]をオンにするダウンロードとアップロードの帯域を入力できる。「i」をタップすると……先ほどの[QoS]で設定しておいた帯域の設定から選択ができる値が自動入力されるので、[はい]をタップすると、そのデバイスの帯域を制限できる帯域制限中のデバイスは、[デバイス]タブで確認できるAmazonで購入:(協力:ASUS JAPAN株式会社)