クリスタル感のある小型筐体
今回の製品は、既存の無線LANルーターと組み合わせて使う、「無線LANリピーター」や「Wi-Fiエクステンダー」と呼ばれるものだ。
筐体は手のひらに収まるコンパクトさで、背面の電源プラグをコンセントにそのまま差し込んで使うことができる。
背面には電源プラグ。コンセントに直接差して使える無線LANの仕様としては、IEEE802.11a/b/g/nに加え、高速な11acにも対応する。11n時に最大300Mbps、11ac時に最大433Mbpsの通信が可能で、周波数帯域は2.4GHzと5GHzに対応。5GHzで利用すれば、電波干渉の少ない安定した高速通信を実現できる。
この「リピーター」がどういう時に役立つのかというと、広い自宅やオフィススペースなどで、1つの無線LANルーターでは電波を十分に行き渡らせることができない場合だ。
たとえば、無線LANルーターのネットワーク名(SSID)が「ROUTER」なら、途中に設置したRP-AC52をそのネットワークにまず接続させ、改めて「ROUTER RPT」などのネットワーク名で他の無線LAN機器(PC、スマートフォン、タブレットなど)と通信できるようにする。これにより電波強度を補うことができ、通信できなかった場所で通信ができるようになり、比較的遅い速度でしか通信できなかった場所でも高速通信を保てるようになる。このほか、有線LANを接続し、アクセスポイントとしても利用できる。
「広大なお屋敷に住んでいる」という人はあまり居ないと思うので、「通信できなかった場所で通信できるようになる」というメリットを体感できる人は少ないかもしれないが、注目したいのは「通信速度が遅かった場所を高速化できる」という後者のポイントだ。
ネット動画がカクつくなど、速度が気になる場所があれば、こうした製品を検討するのが現代的な解決法だろう。