無線LAN製品で世界No.1シェアを誇るTP-Link。
今ではどの家電量販店でも様々なTP-Link製品が店頭に並ぶほど日本でも有名なインターネット機器メーカーです。
今回は、2021年12月16日発売のWi-Fi6ルーター「Archer AX55」をTP-Link様よりご提供いただきましたので、製品の特徴とスペック紹介、同梱品・外観チェック・使用レビューをします。
また、以前レビューしましたArcher AX73と個人的に購入していたArcher AX10との性能比較も行っていますので、Wi-Fi6ルーターを購入検討されている方は、ぜひ参考になれば幸いです。
それではまずは、Archer AX55についての特徴をご紹介します。
記事の内容TP-Link Archer AX55は、IPv6 IPoE対応デュアルバンド ギガビット Wi-Fi 6ルーター。
4本の外部アンテナと独立したフロントエンドモジュール(FEM)によって、最大通信速度が5GHz帯で2402Mbps、2.4GHz帯で574Mbpsと8K動画再生も可能とする高速データ通信を実現。
推奨接続台数は48台と一人暮らしの方はもちろんのこと、ファミリー用としても十分な性能です。
また、TP-Link OneMeshに対応している中継器との組み合わせによって、家中を移動しながらでも中継器とルーターの切り替えがスムーズなため、シームレスなメッシュWi-Fi環境を構築することができます。
本体価格は税込1万780円(市場想定価格)と多機能なWi-Fi6ルーターとしてはお買い求めやすい価格設定となっております。
しかし、こう買いやすい価格だと「ちゃんと使えるのか?」「ネットがブツブツ途切れそう」とか心配になりますよね。
その辺りもチェックしておりますので引き続きご覧いただければ幸いです。
Archer AX55の各機能についてWi-Fi6やOneMesh、IPv6 IPoEなど各機能の特徴については、Archer AX4800のレビュー記事で解説していますので、気になる方はご参考になれば幸いです。
TP-Link WiFi 無線LAN ルーター 11ax AX3000 2402 + 574Mbps WiFi6 メーカー保証3年 Archer AX55(JP)/Acreated by RinkerTP-LINKパッケージはこんな感じで、下調べせずにお店に行っても、十分性能が把握できるくらい詳しく製品の特徴が記載されています。
ちなみにArcher AX73のパッケージと比べてかなりコンパクトになりました。
夢野千春何気に一人暮らしの方はありがたいかも
開封すると中はこのように格納されていました。
同梱物はArcher AX55本体以外に
が入っていました。
ACアダプタはこんな感じ。
LANケーブルは、カテゴリ5Eのものが同梱されていました。
簡単設定ガイドはイメージ付きでArcher AX55のセットアップ方法が詳しく書かれていますし、
「Tether」という専用アプリで画面の指示通りに設定すれば、簡単にセットアップを行うことができます。
3年保証付きなので、「普通に使っていたのに突然使えなくなった」「購入当初からネットが不安定」など万が一の自然故障・初期不良時も安心です。
Wi-Fi情報カードには既定のSSIDとパスワードが印字されており、パソコンやスマートフォンをArcher AX55に接続する際にこのWi-Fi情報カードを使用します。
また、SSIDやパスワードを変更した際にメモ書きできるようになっており、背面はシールなので分かりやすい所に貼り付けておくこともできます。
既定のSSIDとパスワードはArcher AX55本体裏面にも印字されています。それではArcher AX55の外観をチェックしていきましょう。
包以外にも、天板やアンテナにフィルムで保護されているため、使用する前に剥がしておきます。
Archer AX55の外観はこんな感じです。
どことなくArcher AX73に似ている感じはありますが、天板のデザインがArcher AX73は楔帷子なのに対しArcher AX55はメッシュと異なっています。
アンテナの数も6本→4本へ、本体サイズもコンパクトになっています。
Archer AX10とも比較してみましたが、サイズ感としては、
Archer AX73 > Archer AX55 > Archer AX10
といった感じでしょうか。
正面にはLEDインジケーターが配置されています。
両側面は特に何もありません。
背面は左から、WPS/Wi-Fiボタンとリセットボタン、USB3.0ポートにWANポート×1・LANポート×4、電源ボタンに電源端子があります。
【USB3.0ポートの仕様】対応フォーマット:NTFS, exFAT, HFS+, FAT32機能:Apple Time Machine、FTPサーバー、メディアサーバー、Samba サーバー(ルーターの利用状況に応じて利用可能なHDDサイズの上限やファイル数は上下します)裏面2箇所に壁などに引っ掛けて使うための溝が設けられています。
Archer AX10・Archer AX73との比較結果をお伝えする前に、Archer AX55を使ってみてどうだったのか、2週間ほど普通に使ってみてどうだったかをお話します。
思ったことをまとめるとこんな感じ。
Wi-Fiルーターで一番重要なのが安定性。
Archer AX55でパソコンやスマートフォン・スマート家電などのIoTデバイスを接続して使ってみましたが、動画視聴やゲーム、リモートデスクトップによる遠隔操作など3,4台の端末を同時接続しても、通信が途切れたりすることなく安定して使えました。
また、YouTubeで6時間ほどフルHDライブ配信もやってみたのですが、他の端末でライブ配信の様子をモニタリングした状態でも問題なく配信ができていたことを確認しています。
後、どんなルーターにも言えるのですが、長時間稼働させていると、通信が途切れたり遅くなったりとどんどん調子が悪くなってきます。
Archer AX55は、再起動タイミングを管理画面から設定できるので、夜寝ている間に再起動するようにスケジュール設定すればいつでもベストな状態でインターネットを使用することができます。
ルーターによっては12月の寒い時期でも熱を感じたりするのですが、Archer AX55は触っても微かに熱を感じる程度なので余程高温な場所に設置しない限りは問題なく使えそうです。
Archer AX55はAmazon Alexaに対応しており、声でルーターを操作できるというちょっと変わった機能があります。
最初は「ルーターに音声操作いる?」って思ってたのですが、突然の来客にルーターの管理画面を開かなくても声でWi-Fiを開放できたりするので結構便利なんですよね。
Alexaでできること– 来客時にゲスト用Wi-Fiの開放– 新規デバイス接続時にWPSの有効化– LEDのコントロール– インターネット回線のスピードテスト– QoSを利用したデバイスやアプリの優先– おやすみモードNURO光では既にONUにWi-Fiルーター機能が搭載されているため、自前でルーターを用意する必要がありません。むしろ、ルーターを使用することで2重ルーターになり、場合によってはインターネットが不安定になる可能性があると言われています。
この件に関しては、ルーターによるのかもしれませんが、3年ほどNURO光でTP-Link製ルーターを使ってきた者としては「特に問題なく使えている、いや、ルーターを使ったほうがより快適」と思っています。
具体的な話はこちらでしていますので2重ルーター化が気になる方は参考になれば幸いです。
NURO光は自前ルーターが使えない?2重ルーター化のメリット・デメリットを解説NURO光のONUはルーター機能が切れないため自前ルーターが使えない?しかし実際はどうなのか?2重ルーター化によるメリット・デメリットを解説しています。studio-de.comそれではArcher AX10・Archer AX55・Archer AX73を比較していきます。
まずはスペックを見ていきましょう。
スペックを見るとArcher AX73がダントツで性能が良いのですが、Archer AX55はCPUがデュアルコアなのが気になるもののそれ以外はバランスの良い性能となっています。
今度は我が家にてWi-Fi速度・飛距離がそれぞれどれくらいのものなのか測定してみました。
我が家の間取りは大体こんな感じで木造2階建て、ネット回線はNURO光2Gsプラン。Wi-Fi SweetSpotsアプリでリンク速度を測定、ルーターは2階の家の中心に設置しています。
これで各部屋がどれくらいWi-Fiの速度が出るのか表にまとめてみました。
2.4GHz通信だとArcher AX55は速度が出ればArcher AX73同等、ルーターから離れたりするとArcher AX10並の速度が出ていました。
またWi-Fiのムラを確認するために2階をウロウロした状態で測ってみた所、Archer AX55は他と比べ極端に通信が落ちる傾向があります。Archer AX10よりも通信が安定しないため、CPUのコア数やクロック周波数の差が出ていると感じました。
ジッとしていれば特に問題はないのですが、移動しながら動画を再生する、データをダウンロードする使い方をする場合は、Archer AX73に安定通信が期待できます。
5GHz通信では、Archer AX55はほぼArcher AX73並の速度が出ていて2.4GHz通信よりもWi-Fiが安定していました。
ただこうWi-Fiのムラを見てみると、やはりArcher AX73が安定していますね。
3台の端末で4K動画を再生した時のルーターの負荷具合を測ってみたのですが、
CPU負荷が一番高いのはArcher AX55という結果に。ヘビーな使い方をしなければ特に問題なく使えますが、何十台も同時接続する、サーバー運用など回線の負荷が掛かるようなシーンでは、Archer AX73の方が安定して使えるといえます。
Archer AX55を使ってみて、Archer AX10とArcher AX73のいいとこ取りをした感じでとてもコストバランスに優れたルーターだと感じました。
総合的に見て、Archer AX73がWi-Fiの通信速度・飛距離・安定性が優れているという結果になりましたが、Archer AX55でも5GHz帯で2402Mbps、2.4GHz帯で574Mbps、同時接続台数は48台と負荷が掛かる使い方さえしなければ一般家庭で使う分には十分な性能だと感じました。
また、背面にはUSB3.0ポートも搭載されているので、Apple Time Machineやメディアサーバーとしても利用することができるなど活用の幅も広がります。
本体価格は1万780円(市場想定価格)とのことですが、Amazonだと9,800円(2021年12月16日調べ)と更に安く購入できますので、少しでも安く・でもそこそこなWi-Fi性能が欲しい方にはArcher AX55がベストマッチするのではないでしょうか。
TP-Link WiFi 無線LAN ルーター 11ax AX3000 2402 + 574Mbps WiFi6 メーカー保証3年 Archer AX55(JP)/Acreated by RinkerTP-LINK TP-Link公式HPTP-Link公式Twitter他にもTP-Link製品をレビューしています↓
『TP-Link Archer AX4800 レビュー』AX73との違いを比較してみた2021年8月12日発売のWi-Fi6ルーター「TP-Link Archer AX4800」。以前ご紹介したArcher AX73とは何が違うのか?比較レビューしてみました。studio-de.com 『TP-Link Archer AX73 レビュー』Wi-Fi6ルーター選びで迷ったらこれ最近様々なWi-Fiルーターが市場に出回っていますが、正直どれがいいのか迷いますよね。後、Wi-Fi6だのIPv6だのと新しい言葉が色々出てきて設定も大変そうに思ってる方いらっしゃいstudio-de.com 『TP-Link RE600X レビュー』アンテナ内蔵Wi-Fi6中継器、RE605Xより見た目スッキリ今回は2021年11月11日に発売されたTP-LinkのWi-Fi6対応中継器「RE600X」をTP-Link様よりご提供いただきましたのでレビューします。アンテナ内蔵式になってRE605Xと性能面の違いはあるのか検証もしています。studio-de.com 『TP-Link RE605X レビュー』メッシュWi-Fi中継器ならコレ家のインターネットを快適に使うのに欠かせないワイヤレスネットワーク。そのワイヤレスネットワーク環境を構築するのに必要なのがWi-Fiルーターなのですが、この部屋はWi-Fistudio-de.com 『TP-Link Tapo L530E レビュー』声やスマホで調光・調色ができるスマートLEDランプ今回はTP-Link様よりマルチカラー対応スマートLEDランプ「Tapo L530E」をご提供頂きましたのでレビューします。お部屋の雰囲気に合わせて照明の色を変えたい明るさ調studio-de.com 『TP-Link Tapo P105 レビュー』家電を遠隔操作できるWi-FiスマートプラグTP-Linkのスマートプラグ「Tapo P105」、専用アプリや声でTapo P105に接続している家電の電源オン・オフを遠隔で行うことができます。studio-de.com