2020年6月に発売した4代目ハリアーが、いよいよ一部改良を実施するということがトヨタディーラーへの取材によって判明しました。
ハリアーが一部改良するというのはすでに今年1月の記事にてお伝えしていましたが、今回は詳細な変更内容が明らかになっています。
次回の一部改良によって最も大きな変更はマルチメディアシステム(ナビ周り)。全グレード共通の変更点は以下のとおりです。
全体的に今年1月に発売した新型ノア&ヴォクシーに近い仕様になるとのことです。
スマートデバイスはスマートフォンと連携するための専用アプリでしたがHDMIのオプション設定に伴って廃止されます。
トヨタの安全支援技術「トヨタセーフティセンス」の機能が追加されます。主な新機能は以下の通りです。
どれも街乗りユーザーをメインターゲットとするハリアーには最適な機能ばかり。元々優れた機能性を誇るハリアーでしたが、今回の一部改良でさらに磨きをかけています。
上記の共通事項とは別に、各グレードごとのメディアシステムにおける変更点をお伝えします。
「Z」「Zレザーパッケージ」に標準装備される12.3インチナビは名称を「T-Connect SDナビゲーションシステム」から「ディスプレイオーディオプラス」に変更します。
さらに、メーターパネルの「マルチインフォメーションディスプレイ」を拡大、今まで7インチだったのが12.3インチにまで拡大します。これによって今までアナログ表示だった部分がすべてデジタル表示になります。
Gのナビディスプレイは7インチのままですが、オプションでディスプレイオーディオプラスを選択することでメーターパネルのディスプレイが12.3インチへと拡大します。
Sのナビディスプレイは今まで4.2インチだったのが7インチへと拡大。ディスプレイオーディオプラスは選択できません。
今回のメインは法規対応とマルチメディアシステムの刷新がメインでしたが、それ以外の変更についても以下でお伝えします。
既存グレードの「G“Leather Package”」が廃止。トヨタディーラーの営業担当によると、売れ行きが悪かったことが理由なのではないかといいます。
レザーパッケージはGとZに設定されている高級仕様で、本革シートやシートヒーターなどの装備が追加されます。そのため高額になりがちで、対象となるユーザーは最上級グレードの「Z“Leather Package”」に流れてしまうとのこと。
今後レザーパッケージが設定されるのはZのみとなります。
ボディカラーの「ホワイトパールクリスタルシャイン(070)」が「プラチナホワイトパールマイカ(089)」に入れ替わります。
直近ではカローラシリーズやプリウスなども同様の入れ替えを実施しています。
これまでZにのみ標準装備だったETC2.0と、ZとGのみ標準装備だったナノイーXが全グレード標準装備となります。
こうした変更によって、当然ですが車両価格は上昇します。
トヨタディーラーの営業担当に各グレードがどれくらい高くなるか聞いたところ、おおよそですが以下のようになるだろうとの回答が得られました。
Sグレードの価格上昇からわかるとおり、これまでハリアーの最低価格は200万円台でしたが今後は300万円台となります。
増えた装備から計算して最もお買い得なグレードは「G」とのこと。これまでオプションでナビ機能やETCなど、少なくとも15万円必要だった装備が8万円で手に入ることが理由だといいます。
ハリアーの発表日は未定とのことですが、生産開始が10月3日からとのことなので9月下旬~10月上旬の間にデビューすると見られます。
ディーラーでの見積もりは8月下旬から順次開始するとの情報を入手。最近は納期が長期化することが問題になっているので、すでに購入することを決めている方はお早めにお近くの販売店まで足を運ぶことをおすすめします。