テレビが動くとキッチンが変わる。グエナエル・ニコラが体験する、レイアウトフリーテレビが彩る家族時間。
フランスから日本に移住して30年。ホテルやレストラン、ハイファッションのブティックまで、多様な空間を手がけるインテリアデザイナーのグエナエル・ニコラさん。卓越したデザイン哲学がたっぷりと詰まった自宅を訪問し、《レイアウトフリーテレビ TH-43LF1》を通じて、家族と過ごす大切な時間を考えた。
玄関を開けると目の前に広がる真っ白なリビングに対し、その脇にあるキッチンは落ち着きのあるダークカラー。グエナエル・ニコラさんの自邸は、色のコントラストが空間を印象づけている。「平日は妻が、休日には僕がキッチンに立ち、それぞれに料理を担当するというのが我が家の基本。キッチンを黒でまとめたのは、カウンターの汚れや傷が目立たないですし、手入れも簡単だから。意匠というよりも、実用的な理由で選んでいます」そう話しながら、手を止めることなくキッチンで作業を続けるニコラさん。調理の最中はリビングのテレビのスイッチをONにしていることも多いとか。「テレビを観ていて気になるシーンになると、調理を中断して、カウンターから身を乗り出して画面に見入ってしまうこともしばしば。でも、このレイアウトフリーテレビなら、自分の好きな場所に動かせるので、カウンターの横に置けば、“ながら調理”だってできますよね。そこに家族が集まればテレビを眺めながら会話も楽しめます。自然と家族とコミュニケーションがとれるので、進んでキッチンに立つ機会が増えそうです」レイアウトフリーテレビによって、キッチンは「調理をする場所」だけでなく、「家族とのコミュニケーションスペース」へと変化する。
●部屋のレイアウトをもっと自由に。
できる限りの無駄を省き、空間をすっきりと見せたいというのが、ニコラさんの哲学。自宅では収納スペースをたっぷりと確保したうえで、AV機器の配線を床の脇に掘り込んだ溝にすべて収めるなど、細部にまでこだわる。「特にテレビはアンテナやチューナーと接続するために、何本ものケーブルが必要なのが当たり前。要素を最小限にまとめるには、一つの機器にどれほどの機能が集約され、ユーザーのニーズに柔軟に対応してくれるかも重要なポイントです」レイアウトフリーテレビは、モニターとチューナー部を分離して4K放送も無線伝送することにより、テレビ本体は電源さえつなげば空間のどこに移動しても視聴することができる。「従来の居住空間は、壁に固定したテレビを中心にレイアウトを考えなければいけないので、インテリアデザインにも限界がありました。このテレビはその既成概念から解放された新しい存在ですよね。部屋のレイアウトをもっと自由に考えられるので、季節や生活の変化に合わせて、気軽に部屋の模様替えを楽しめます」この記事の写真をまとめてみる