Pixel 5ならeSIMもドンとこい、そして「ショートカット」も意外に多かった

Pixel 5ならeSIMもドンとこい、そして「ショートカット」も意外に多かった

 3月を迎えまして、とにかく頭が混乱しております。そう、回線契約についてです。18年に渡って使い続けてきたメイン回線(au)をMNPすべきなのか。ならば今まさに始まろうというahamoか、povoか、LINEMOに乗り換えるのか。それともMVNOの意地を見せているIIJなのか。

Pixel 5は物理SIMとeSIMのデュアルSIM構成。お得なプランを組み合わせるには最適なはず!

 ただ、いくら通話が減っているとはいえ、プレフィックスを付けるためだけの電話アプリはスマホにインストールしたくない。ならばUQにして「通信パック(60分/月)」をつけるのはどうか。いやauのままだったら家族通話は無料だぞ……などなど、とにかく考慮することが多い。ahamoがサービス開始前から微妙に値下げする動きもありますし、これはもうちょっと様子見するのが良いのかも知れません。

 とはいえ端末はau版のPixel 5をSIMロック解除して使っていますので、物理SIMとeSIMの同時運用ができ、回線の選択肢はむしろ最強レベルのはず。どれにしようか悩めること自体幸せだと捉えることにいたしましょう。

Pixel 5ならeSIMもドンとこい、そして「ショートカット」も意外に多かった

 そのPixel 5ですが、使い始めて約4カ月が経過し、だいぶ勝手が分かってきました。最初のうちは「Google発のスマホだから、かつてのNexusシリーズではないけど、素のAndroidに近いのかな」と思っていました。しかし実際には、物理ボタンを使った「ショートカット」のようなカスタマイズが意外に多いといいますか。

 一番分かりやすいところでは、電源ボタンの2回押しでカメラが起動します。端末スリープ中(ロック解除前)であってもOK。そこで起動したカメラUIから撮影済み画像を表示しようとすると、あらためて指紋認証が促されます。これはそれほど珍しい機能ではありませんが、やはり何かと重宝します。

電源ボタン2回押しでカメラが即起動。Galaxyシリーズなど、この手のショートカットはよくあります

 その一方で驚いたのが、電源ボタンと音量(大)ボタンの同時押しで、着信音の鳴動をミュートできる点です。音量ボタンを長押ししているとじきに音量ゼロになるのとは違います。音量ボタンを1回押して、画面に出たアイコンを押して切り替えるのとも違います。あくまで2つの物理ボタンの組み合わせで、通常の状態から言わば“マナーモード”へ切り替わります。

 ただし、同操作を行ってもマナーモードから通常モードには切り替わらず、あくまでマナーモードへの一方通行です。戻すときは、画面をオンにして、音量ボタン1回押し後に表示されるアイコンでトグルします。

電源ボタンと音量(大)ボタンの同時押しで、着信音を停止するモードに移行。実際には「バイブレーション」「ミュート」のどちらかを選べます

 正直なところ、画面にタッチせずマナーモード切り換えができるAndroid端末には相当久しぶりに出会いました。iPhoneでは、ホームボタンが廃されたiPhone 12などの端末でも「着信/サイレントスイッチ」が根強く残っており、その重要性が伺えます。Androidとは哲学がかなり違うのかもしれませんね。

 こうしたボタン操作関連の設定は、端末設定の「システム」→「ジェスチャー」に集約されています。カメラ起動中に端末をひねるような操作を2回するとインカメラ/アウトカメラが切り替わるといった設定もここからできますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

端末設定の「システム」→「ジェスチャー」から、色々と設定できます