Windows 11と10に性能差はあるのか?アプリの互換性やパフォーマンスをチェックしてみた

Windows 11と10に性能差はあるのか?アプリの互換性やパフォーマンスをチェックしてみた

ハードウェア条件は単純明快だが、UEFI設定がキモ

 Windows 11 Insider Previewをインストールする基本要件はMicrosoftが公開している通りだ。CPUやメモリ、ストレージにビデオカードといった個々のハードウェアについてのハードルは低い。

 ただし、すでに話題となっている通り、UEFIセキュアブートへの対応(合わせてCSMの無効化も)やTPM 2.0への対応といったところで振るい落とされるシステムも多いだろう。詳しくは以下の関連記事を参照されたい。

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  •  一方、CPUに関してはIntelなら第7世代Core以降、AMDではZen1アーキテクチャのRyzen以降という要件もある。当初第8世代CoreにZen2アーキテクチャ以降とされていたのは、どうやらMicrosoft内でのテストに起因するものだったようだ。リリース前段階ではいたしかたない。今後の動向でまた変わる可能性もある。

     条件をいくつか紹介したが、実際にはWindows 11 Insider Previewへの対応可否を判定してくれるユーティリティを使ってみるのが手っ取り早い。最も良いのはMicrosoftが公開している「PC 正常性チェック」ツールだが、この検証時点では一時掲載取り下げで準備中となっている。

    Microsoftの「PC 正常性チェック」

     そこで代替かつより詳細に判断してくれる有志によるユーティリティも紹介しておこう。PC 正常性チェックは当初の公開時点では対応しているか否か、OK/NGのみの判定だったが、「WhyNotWin11」は、項目ごとに対応可否を判定してくれるのでどのハードウェア、どの設定に問題があるのか把握することができる。

    Robert C. Maehl氏の「WhyNotWin11」関連記事

    「Windows 11」へアップグレードできない理由を親切に教えてくれる「WhyNotWin11」

     Windows 11 Insider Preview導入可否の判定で最も多くの方がつまずくのはUEFI設定、セキュアブート(Secure Boot)およびCSM、TPM 2.0ではないだろうか。自作PCに関して言えば、マザーボードのUEFIのデフォルト設定では、セキュアブートが無効(Disabled)、CSMが有効(Enabled)になっている。また、TPM 2.0もデフォルトは無効(Disabled)となっていることが多い。ただしノートPCやデスクトップの完成PCではこの限りではない。

     まずはPCやマザーボードのマニュアルを参照していただきたいが、一般的にPCの電源投入直後にDelあるいはF2などのキーを押すことでUEFI設定画面を呼び出せる。

     セキュアブートとCSMに関してはUEFI設定の中から該当する項目を見付け、セキュアブート有効(Enabled)、CSM無効(Disabled)とすれば良い。TPM 2.0についてはIntelチップセット搭載マザーボードの場合、「Intel Platform Trust Technology」という項目が該当するのでこれを有効化(Enabled)する。

    Secure BootをEnabledにCSMをDisabledにIntel PTTをEnabledに