NTTドコモは5G対応の「5Gギガホ プレミア」「5G ギガライト」、4G対応の「ギガホ プレミア」「ギガライト」、オンラインを基本とする「ahamo」などの料金プランを展開している。
まず、大容量プランではデータ通信量が「5Gギガホ プレミア」は無制限、「ギガホ プレミア」は最大60GBに設定されてる。パソコンやゲーム機などを接続するテザリングもそれぞれのプランのデータ通信量に応じて利用でき、月々のデータ通信量が3GB以下のときは、月々の利用料金から1650円が割り引かれる。一方、段階制プラン「5Gギガライト」「ギガライト」は、データ通信量が1/3/5/7GBの4段階で変化する段階制プランとなっている。
音声オプションについてはいずれのプランも共通で、月額1870円で国内通話がかけ放題の「かけ放題オプション」、月額770円で5分以内の通話が無料の「5分通話無料オプション」が提供される。一般的に、プライベートでの音声通話の需要は低くなりつつあるとされるが、仕事などでは必要とされることが多いため、音声通話の利用が多いようであれば、オプションの申し込みを検討した。
いずれの携帯電話会社でも新規で契約するときは、自分が使いたいデータ通信量などから、いずれかの料金プランを選ぶことになる。進学や就職前から使ってきたユーザーも必要に応じて、料金プランを変更するわけだが、すでにNTTドコモと契約中のユーザーが料金プランを変更するうえで、注意しておきたいのが「ベーシックシェアパック・ウルトラシェアパック」など、シェアパック系料金プランの存在だろう。
シェアパック系の料金プランは、すでに2019年5月31日に新規受け付けを終了したが、料金プランは継続利用できるため、現在もこれらのプランを契約したままのユーザーも少なくない。たとえば、これまで家族とシェアグループを組んでいて、進学や就職などに伴い、会計的にも独立し、前述の新しい料金プランを契約するとなると、シェアグループから離脱する手続きが必要になる。一般的には保護者がシェアパックの主回線で、独立するユーザーは子回線という想定だが、独立するユーザーが主回線のときは、シェアグループの他の契約者に主回線を切り替える必要がある。ちなみに、シェアグループからの独立や主回線の切り替えは、my docomoでも手続きができる。
2019年5月に受け付けを終了したシェアパック。代表回線に設定されているときは、他の回線に代表回線を変更しないと、新プランに移行できないシェアパック系のプランに関連して、もうひとつ注意したいのがネットワークの対応だ。シェアパック系の料金プランは4G LTE(Xi)対応のため、5G対応端末にSIMカードを挿しても4G LTEネットワークにしか接続できない。5Gネットワークを利用したいときは、シェアグループから独立し、「5Gギガホ プレミア」「5G ギガライト」などの5G対応の料金プランを契約する必要がある。ちなみに、NTTドコモは「5G対応端末の利用には5G対応の料金プランでの契約が必要」としており、シェアパック系料金プランや「ギガホ プレミア」「ギガライト」など、4G LTE対応のプランで契約したSIMカードを5G対応端末に挿しても動作は保証されない。実際には、4G LTE契約のSIMカードを5G対応端末に挿しても5Gネットワークにつながらないものの、動作することは報告されているが、保証外であることは理解しておきたい。
また、シェアパック系の料金プランではなく、4G LTE対応のギガプランを契約しているのであれば、「5Gギガホ プレミア」と「ギガホ プレミア」の差額は100円、「5Gギガライト」と「ギガライト」は同額のため、5G対応端末に買い換えたタイミングで、料金プランも5G対応に切り替えた方が賢明だろう。