U-NEXTは11日、グローバルな非営利教育団体であるセサミワークショップと契約を結び、子ども向けテレビ番組「セサミストリート」などのコンテンツを独占配信すると発表した。12日12時から、25作品214エピソードのテレビ番組、10作品の読み聞かせ動画および電子書籍を配信開始する。いずれのコンテンツも英語・日本語の2カ国語で提供。今後も、半年毎に100話程度を順次追加配信するほか、共同制作も予定している。
今回独占配信する「セサミストリート」は、1969年に米国で誕生した子ども向けテレビ番組。「世界中の子どもたちがかしこく、たくましく、やさしく育つよう支援する」との理念を掲げ、これまで50年以上にわたり世界150以上の国と地域で良質な教育を提供。日本では、1971年にNHKでテレビ放送が開始され、2021年は日本上陸50周年に当たる。
近年「セサミストリート」は、さまざまなリサーチに基づいた教育コンテンツとして成長。2015年には、歌うのが大好きで好奇心旺盛な自閉症の女の子ジュリアが仲間入りし、コミュニティでの相互理解をうながす多様性・公平性を学べる内容も採り入れている。
また2010年からはSTEAM教育に着目。Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)からなる教育方針を採用し、コンピューターやエンジニアリングへの関心を高め、問題解決力や課題を発見する力など社会ニーズに適した実用的な力を養うことを促す、さまざまなカリキュラムを提供しているという。
U-NEXTは、「不朽の人気を誇るキャラクターたちとかわいらしい世界観の中に、学びや遊び、そして多様性やSEL(Social and Emotional Learning=社会性と情緒の教育)といった確固たるメッセージを宿してきた『セサミストリート』。これからを生きる子どもたちを支援する『セサミストリート』は、日本で14年ぶりにシリーズ配信が始まる今こそ、日本の子どもたちにぜひ触れ合ってほしいコンテンツ」と説明している。
発表会には、U-NEXT代表取締役社長の堤天心氏が登壇。
堤氏は、「内閣府の調査によれば、未就学児の5割以上がネットを利用し、年齢が増すほどネットの利用時間は増加している。いまや2歳児でも1日平均80分以上ネットを利用しており、その多くがネット利用時に動画を観る傾向になっている。ネットは必要だが、一方で、ネットによる身体的な影響や知能や心の発達に与える影響を不安視し“有益なコンテンツを見せたい”と考える親世代のニーズが高まっている」と現状を説明。
「我々の使命は、親が安心して渡すことができるサービス、すべての方が安心・安全に楽しめるサービスを提供すること。今回独占配信するセサミストリートは、幼少教育として非常に優れたコンテンツとなっており、“観る”“読む”“聴く”が1つのアプリで提供できるU-NEXTならではの強みを最大限に活かし、セサミストリートの世界観を1サービスでお届けしていく。我々が日本の子どもとセサミストリートとの重要なタッチポイントとなれることを大変嬉しく思う」と語った。
U-NEXT 代表取締役社長 堤天心氏会場にはエルモとクッキーモンスターも駆けつけた同社では「セサミストリート」とのパートナーシップを皮切りに、「学べるU-NEXT」をスタート。子どもが動画に触れる時間を、学びや成長の時間につなげるべく、今後も知育コンテンツの拡充を行なう。さらに、より快適で安心・安全なサービスを目指し、子ども向けページ「キッズ」のUIリニューアルを2022年に計画中。さらに、より簡単な操作や、視聴時間を制限する機能などを含むキッズモードの搭載も準備中という。
ビデオ配信・「セサミストリート シーズン50」・「魔法の杖を追いかけろ!」・「ピクルスに願いを」・「セサミストリート 50回目の誕生日」・「セサミストリートと多様性」・「アビーのワクワクアドベンチャー」・「エルモズワールド」・「アビーのアドバイス」・「セサミABC」・「クッキーを食べたい」・「モンスター・ヨガ」・「セサミレース」・「どうぶつダンス」・「おんがく・コレクション」・「いっしょにうたおう」
ブック配信・「エルモはきみがだいすき」・「エルモのトイレのじかん」・「おいわいしよう がっこう さいしょのひ」・「おいわいしよう がっこう さいごのひ」・「エルモ はいしゃさんにいく」・「はじめてのがっき」・「わたしが はじめて のうじょうへいくひ」・「かんぺきなピクニック」・「くすぐって ぼくのなまえはエルモ」・「どんなことで クスクスわらう?」
読み聞かせ動画配信「エルモはきみがだいすき」「エルモのトイレのじかん」「おいわいしよう がっこう さいしょのひ」「おいわいしよう がっこう さいごのひ」「エルモ はいしゃさんにいく」「はじめてのがっき」「わたしが はじめて のうじょうへいくひ」「かんぺきなピクニック」「くすぐって ぼくのなまえはエルモ」「どんなことで クスクスわらう?」