日本時間で15日の午前2時から、アップルが恒例の発表会をおこなった。今回も、オンラインでの開催だ。
「iPhone 13」を含む新製品群の発表からは、アップルが描いている「プロセッサー戦略」と、そこで使いたいと考えている「ソフトウエア戦略」が見えてくる。それはすなわち、「アップルの主力商品であるiPhoneをどのようにアピールしていくか」という話に集約されるものであり、同時に、そこからシャワー効果のように大きな影響を受けるiPad等の他の製品のあり方にも関わってくる。
アップルは、「共通設計によって大量調達した半導体を多くの製品群に並行して用いる」という基本戦略を採っている。アップルのティム・クックCEOは、「iPadの販売が40%伸びている」と説明する。
個人や教育市場などにおけるiPadの売り上げは伸びており、アップルにとっての重要度が増しているハイエンドマシンの「iPad Pro」は、すでに今春に新製品が出ているので、残るは普及型だ。今回は、最も安価な「iPad」と、日本でも人気の高い「iPad mini」が登場した。
新型の「iPad」(上)。最も安価なモデルだが、デザインなどは変更せずに中身をリニューアルした。「iPad mini」(下)は、デザインをiPad AirやiPad Proに合わせ、設計面を含めて大きく変貌したこの両者は「比較的安価である」という点こそ似ているが、位置付けは相当に異なる製品になってきた。
どういうことか?
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