やっぱり「povo2.0」はiPadで使いたい……

やっぱり「povo2.0」はiPadで使いたい……

 9月29日にスタートした「povo2.0」をさっそく契約し、iPad mini(第6世代)にeSIMを設定してみました。

本人確認完了後、SIMの有効化を行うことでeSIMの設定が可能に新規で申し込み、090番号が発番されました。周りの方を見ると080も070もまんべんなく発番されているようです

 当日は9時ごろに申し込みを試しましたが、やはり受付が集中していたようで画面が思うように進まず、少し時間を置いたところ問題なく申し込みが完了しました。本人確認書類の受付から完了までは約4時間でした。

やっぱり「povo2.0」はiPadで使いたい……

 povo2.0の対応端末(動作確認端末)にはiPadシリーズが含まれておらず、サポートチャットによると「povo2.0は携帯電話機を対象としたサービスです」とのことなので、iPadでの利用には対応していません。

 申し込み手続きにはeKYCによる本人確認があり、このシステム(LIQUID eKYC)もiPadOSには非対応です。また、開通手続きの手順には「発信テスト」を実施するよう記載されていますが、iPadはそもそも通話に対応していないのでこちらも実施できません。

ほかの端末で申し込みを行い、設定用のQRコードをiPadで読み取るpovo2.0の公式WebサイトよりAPN構成プロファイルをダウンロードし設定を行える

 とはいえ、eSIMの設定自体はQRコードを読み取る普通の手順で行えます。ただ、これではアンテナピクトが立たないのでAPNの設定を手動で行う必要がありますが、povo2.0の公式WebサイトからAPN構成プロファイルをダウンロードし、インストールするだけでデータ通信も可能になりました。なお、ピクト表示は「povo」ではなく「au」でした。

トッピングなし(データ通信の残量ゼロ)の状態では、最大128kbpsの低速通信のみ可能

 このように、公式で動作確認が行われていないiPadでも、povo2.0は問題なく利用できます(通話以外)。ですがやはり自己責任での利用ということになるため、普段はデータプラス(NTTドコモ)のSIMカードを利用しています。

 povo2.0では基本料が0円となり、必要な時に必要なデータ容量を購入して利用するという運用がしやすくなったように思えます。感覚としてはプリペイドSIMのようなものでしょうか。数年前まで、海外渡航では似たような手順を踏んでネット環境を手に入れていたため、なんだか懐かしいような気もします。ネット上では「povo2.0でデータだけ使いたい!(なんならiPad用にしたい)」というユーザーも割と見かける印象だったので、iPadへの公式対応にも、少しばかり期待したいところです。