○爆破ルール主体のFPS『VALORANT』を遊ぶ!
VALORANTは、いわゆる“爆破ルール”を採用した5on5のスキル制FPSゲームです。攻撃側は、マップごとに2〜3か所用意してある爆破エリアに“スパイク”を設置して起爆させることが目標で、防衛側はスパイクの設置を防止し、設置されてしまった場合は解除することが目標になります。もちろん敵陣営の全滅も勝利条件の1つなので、手に持った銃で敵を倒すことも重要です。
ゲームモードはカジュアルに爆破ルールを楽しめる「アンレート」、爆破ルールでスキルレートを競う「コンペティティブ」、毎ラウンド武器がランダムで選択され、攻撃側が全員スパイクを持って戦う「スパイクラッシュ」、リスポーンありで射撃の腕を磨ける「デスマッチ」、固定メンツで紅白戦なども行える「カスタムゲーム」を用意。時期によって変わり種の期間限定ルールが追加されることもあり、攻撃手段が段階的に変化する「エスカレーション」や、5人全員同じエージェントで戦う「レプリケーション」などが遊べるようになっています。
この中でメインとなるのは、爆破モードで勝敗を争うアンレートとコンペティティブ。両モードともに攻守交代が13ラウンド目に設定されており、勝利条件は相手チームの全滅・スパイクの爆破/解除による13ラウンドの先取となっています。そこで次ページからは、初心者がいざアンレートに参加したとき、直面しそうな疑問について解説していきます。
●自分にあったエージェントを選ぼう
○自分にあったエージェントを選ぼう
VALORANTでは、さまざまなアビリティやアルティメットを備えた「エージェント」を選択し、戦いに臨んでいく点が大きな特徴です。初期状態ではロックされているエージェントもいますが、課金しなくてもアンロック可能。継続的に遊んでいくとエージェントとの「契約」が進行し、ティア5まで進めると使用できる仕組みです。
そこでまず迷いそうなのは、ラウンド前にどのエージェントを選択するべきかという“キャラピック”。そんなときはキャラの説明文を見てみましょう。VALORANTのエージェントはみんな個性豊かですが、実はざっくりと「デュエリスト」「コントローラー」「イニシエーター」「センチネル」に大別することができます。
今回はこの分類から、特に初心者向きなデュエリスト、コントローラー、イニシエーターをご紹介。中でもアビリティのシンプルさに着目し、デュエリストからは「レイズ」、コントローラーからは「オーメン」、イニシエーターからは「ブリーチ」について解説します。
○爆発物で戦うデュエリスト「レイズ」
デュエリストの中では、爆発物を投げ込むだけで戦っていけるレイズがオススメ。アビリティ構成は手投げ弾を投げつけてダメージを与えられる「ペイント弾」、小さな粘着爆弾を投げつける「ブラストパック」、自走して敵に突進する「ブームボット」で、アルティメットはロケットランチャーを射撃して範囲攻撃できる「ショーストッパー」です。
どのアビリティもかなりシンプルで、投げたり転がしたりするだけで使えるところがポイントです。アルティメットの「ショーストッパー」にも特別な操作は必要なく、敵の近くに撃ち込むだけでオッケー。少しでもダメージを与えておけば、たとえキルが取れなくてもアシストとしてスコアに残せます。
なお、爆発物は味方に当てるとフレンドリーファイアになってしまうので、最初は遠くに投げつけることを意識するようにしましょう。
○マップの遠くまでスモークを展開できるコントローラー「オーメン」
オーメンは、スモークを展開することで敵の有利なポジションを減らして戦況を有利にできるエージェント。アビリティ構成はスモークを展開する「ダークカヴァー」、視界を奪う「パラノイア」、視界内の短距離をテレポートする「シュラウドステップ」で、アルティメットは「フロム・ザ・シャドウズ」。マップ全域のどこにでもテレポートするというもので、急襲や偵察に役立ちます。
スモークを展開する位置に迷ったときは、敵が出てきそうな場所を塞ぐように出しておけば大丈夫。できるだけ敵サイドに押し付けてスモークを出すことを心がけましょう。その他いくつか気をつけておく点として、視界を奪うパラノイアは味方にも当たってしまうこと、アルティメットは発動時に大きな音が出ることを覚えておけば、オーメンはほぼ使いこなしたも同然です。
○アビリティを当てやすいイニシエーター「ブリーチ」
デュエリストの攻撃を支援するイニシエーターの中では、アビリティを当てやすい「ブリーチ」がオススメです。アビリティは壁越しにフラッシュを押し付ける「フラッシュポイント」、めまい状態を発生させて有利な状態に持ち込める「フォールトライン」、壁越しにダメージを与えられる「アフターショック」、アルティメットはフォールトラインをさらに大規模にしたような「ローリングサンダー」です。
ここまでオススメのエージェントを紹介しましたが、自分が遊びたいエージェントを選択することが最も重要です。セージのグラフィックに惹かれたならセージを選択しても問題なく、プロが使いこなすヨルに惹かれてVALORANTを始めたなら、ヨルを選んでプレイしましょう。
続きまして、次のページでは武器購入について解説します。
●武器やスキルの購入では「3,900コスト」を意識
○武器やスキルの購入では「3,900コスト」を意識
キャラピックが終わると、次は武器やスキルを選択する「購入フェーズ」が待っています。VALORANTにおいて、武器やスキルは好き放題に使えるわけではなく、キルやアシスト、スパイクの設置・解除で稼いだコストを支払ってなんとかやりくりする必要があります。エージェントのピックに加え、この購入フェーズで「何を購入するか」という駆け引きも大きく勝敗に関わってくるポイントです。
とはいえ、実は3ラウンド目以降には単純なセオリーがあります。それは「次のラウンドに3,900コストを残す」を意識すること。理由は2,900コストのアサルトライフル「ファントム」か「ヴァンダル」を購入し、加えてHPを1.5倍に増加させる「ヘビーシールド」を1,000コストで購入する必要があるためです。
なお、最初の1ラウンドと2ラウンドは通称“ピストルラウンド”と呼ばれ、低コストな武器しか選択できません。なので1ラウンド目は好きな武器やスキルを選択しても大丈夫。2ラウンド目は1ラウンド目の勝敗によって異なりますが、勝った場合は「コストを投入して武器購入」、負けた場合は「次ラウンド3,900コスト持ち越し」を意識すれば問題ありません。
また、チーム全員での武器購入タイミングをできるだけ合わせることもポイントです。「チーム全員でしっかり買う(フルバイ)」か、「チーム全員で節約する(エコ)」を統一し、戦力を集中させるよう心がけましょう。
ちなみに、武器はもちろん「ファントムかヴァンダルじゃないとダメ」というわけではありません。スナイパーライフルの扱いに覚えがあれば強力な狙撃銃「オペレーター」を買ってもいいですし、しゃがみADS時の射撃が安定するライトマシンガン「オーディン」も強力です。個人的には、扱いやすいサブマシンガン「スペクター」もお気に入り。好みの武器をヘビーシールドと一緒に購入できれば、おおむね問題ないことを覚えておきましょう。
●初心者がやりがちなNGプレイって?
○初心者がやりがちなNGプレイって?
逆に、やってしまうとひんしゅくを買いがちな行動についても紹介します。もし他プレイヤーの視線が気になる場合は、頭の片隅に置いておきましょう。
1,味方と異なるタイミングで武器を買いすぎてしまう
購入フェーズでも解説しましたが、できるだけ心がけておきたいポイントです。武器やスキルが欲しいのはやまやまですが、味方が誰も買っていないなら武器を買うのはやめておきましょう。購入するタイミングが分散すると、戦力も分散してしまいます。
2,エージェントをすぐに確定してしまう(即ピックしてしまう)
「今日はもうずっとレイズをやろう」と思っていても、コンペティティブですぐにキャラ選択を確定してしまうのは控えたほうがベターです。やりたいなという場合はそれとなくエージェントを確定せずに選択しておき、まわりの様子を見てましょう。もっとも、気にしておきたいのはコンペティティブの場合だけ。アンレートではやりたいエージェントをすぐに選んでも大丈夫です。
3,フラッシュを味方に当ててしまう
アビリティはできるだけしっかり使いたいところ。特に、フラッシュ系のアビリティは味方に当たらないよう気をつける必要があります。フラッシュは「普通に投げるタイプ」「カーブして飛んでいくタイプ」「跳ね返るタイプ」「ある程度自由に制御できるタイプ」「壁の向こうに打ち込むタイプ」などさまざま。また、多くのアビリティは「手に出す」→「発動させる」というプロセスを踏みます。「今からフラッシュを使おう」と思ったら、先陣を切りつつアビリティ手に出しておき、味方にアピールすると良いでしょう。
●オススメの設定項目をチェック!
○オススメの設定項目をチェック!
最後に、オススメの設定項目についてもご紹介。画面中央に常時表示され、正確な射撃のしやすさに直結する照準「クロスヘア」のデザインはかなり細かく設定できるので、しっかり見やすく設定しておきたいところです。
○おわりに
ここまで、初めてVALORANTを起動した人が迷いそうなポイントをメインに解説しました。VALORANTのプレイヤーは練度が高く、銃の制御はなかなか難しめ。それでもシビアな爆破ルールで勝敗を争う体験は、きっとほかのゲームよりも刺激的に感じられるはずです。
VALORANTはWindows 7 / 8.1 / 10向けに提供中。ほぼどんなPCでも動くと思うので、興味を持ったら気軽にプレイしてみてください。