ゴチソー弁当の業績が好調だ。企業のリモートワーク導入が進み、自宅で昼食をとる人が増えたため、近隣エリア限定で試験的に定額制の宅配食サービスを開始。すると予想以上の反響があり、問い合わせも増加した。急きょ契約社員やアルバイトを増員して問い合わせへの対応を始めたが、今後はキッチン付き実店舗の展開も検討しており、人員増強が必須だ。会社上層部の会議では、本社が入るビルの別フロアを借りて新たな組織体制を構築していくことが決まった。
朝会でその話を聞いたケンタロウは素直に喜び、手狭になってきた営業部のスペースもフロアの拡張で少し広がらないかな、などと妄想しながら自席に戻った。そこでふと、設置したルーターに目が止まり、ある大変なことに気づいた。
ゴチソー社では数ヶ月前に、ビジネス向けのルーター「NETGEAR Insight アプリ&クラウド ビジネスルーター BR200」を導入したばかりだ。BR200は4つのLANポートを備えているが、うち2ポートには無線LANアクセスポイント(WAC540、WAC505)を接続しており、空きポートは残り2つしかない。
現在のゴチソー弁当オフィスネットワーク構成。ルーターのLANポートが残り2つしかない
フロアを拡張するということは、アクセスポイントの台数も増やす必要があるだろう。残り2ポートでは足りなくなるかもしれない。これは困ったな。
「んー? 何が『困った』の?」と営業部長が声をかけてきた。しまった、つい「困った」と口に出ていたらしい。「はい、それが……」と説明すると、「それならばスイッチを入れてみたらどう?」と提案してくれた。実は、部長は事前にフロア拡張の話を聞いており、その機会にネットワークも拡張してほしいと上層部から頼まれていたという。このままだとLANポートが足りなくなることにも気づいており、どうすればよいのか自分なりにネットで調べてみたそうだ。
「さっすが頼れる上司! 一生ついていきます!」と叫ぶケンタロウに、「いいから、早く稟議書出してよ」と苦笑いする部長。ケンタロウはさっそく、導入するスイッチの選定に入った。もちろん、アクセスポイントやルーターと同じく「NETGEAR Insight」対応のスイッチが良いはずだ。