ファーウェイ・ジャパンは2021年から、湾曲画面のゲーミング液晶ディスプレイ「HUAWEI MateView GT」シリーズを日本国内で展開しています。現在のラインナップは3モデル。今回、eスポーツのトッププレイヤーで現在はゲームキャスターを中心に活躍している岸大河さんをゲストに招いたメディア向けイベントが開催されました。
ゲームプレイヤーとしては2008年以降、世界的な大会で優勝や準優勝といった戦績を収め続けてきた岸さん。一方で2011年からは、ゲームキャスター(eスポーツ大会などを盛り上げるゲーム解説者)としても活躍しています。
HUAWEI MateView GTシリーズで最上位モデルとなるのは「HUAWEI MateView GT 34インチ サウンドエディション」で、昨年(2021年)12月には「HUAWEI MateView GT 34インチ スタンダードモデル」と「HUAWEI MateView GT 27インチ スタンダードモデル」がラインナップに追加されました。
HUAWEI MateView GT 34インチ スタンダードモデルの公式オンラインショップにおける価格は62,800円です。34インチの大画面で、解像度がWQHD(3,440✕1,440ドット)、アスペクト比が21:9のウルトラワイドスクリーンを採用。大画面と1500Rのカーブがゲームプレイヤーに没入感をもたらします。
ゲーミングモニターを選ぶうえでこだわりたいスペックにリフレッシュレートがあります。HUAWEI MateView GT 34インチは165Hzのリフレッシュレートに対応しており、応答速度は4ms。このほか広い色域(DCI-P3 90%)と高いコントラスト比(4000:1)、最大輝度は350nitと、色再現も得意としています。
同時期に発売されたHUAWEI MateView GT 27インチ スタンダードエディションの公式オンラインショップ価格は49,980円。解像度はQHD(2,560✕1,440ドット)、アスペクト比は16:9です。こちらも1500Rの曲面ディスプレイとなっています。
34インチモデルと同様に、165Hzの高リフレッシュレート、4000:1のコントラスト比、DCI-P3 90%の色域、350nitの最大輝度に対応しています。
さて、ゲーミングモニターに対する岸さんの考え方ですが、かつて秋葉原のネットカフェで開催されたゲーム大会に自宅で使っているモニターを持ち込んでのぞんだそうです。「自身のパフォーマンスを最大限に引き出してくれるギア、それがモニターです」として、ゲームにおいてモニターは重要アイテムと強調します。
HUAWEI MateView GT 34インチ スタンダードモデルのファーストインプレッションは「セットアップが楽だった」とのこと。最近の液晶ディスプレイはだいたい同じですが、基本的には必要なネジを止めてケーブル類を接続するだけ。ジョイスティックによるOSDの操作性も気に入っているとのこと。
そして湾曲デザインによる没入感のある視覚体験は、ゲームのドキドキ感を蘇らせてくれたそうです。色域の広さや発色の良さも評価し、「暗い部分でも黒が潰れません。ダークフィールドコントロール機能を使えば、芝、苔、そこにある絵柄などを描写してくれるので、暗いところに敵が潜んでいても気付けます。通常なら探しにくいアイテムも発見しやすくなりますね」と解説します。
では、高リフレッシュレートのモニターを使うメリットについては? 一般的なパソコン用の液晶ディスプレイは60Hzですが、そのことを踏まえたうえで「正直なところ、140Hzもあればゲーム体験は良くなると感じています。HUAWEI MateView GTシリーズは165Hzあり、体感がかなり変わってくると思いますよ」とします。
「映像の表示が滑らかになることでゲーム体験は確実に良くなる」と岸さん。具体的には、敵や物体の動きが細かく見えるようになります。リフレッシュレートが低い場合(とはいえ60Hzはあります)、少し極端に言うと、高速に動く敵弾などは画面上で「飛び飛び」に描画されています。これは見る人の感覚によっても変わってくるので一概には言えませんが、基本的にはリフレッシュレートが高いほど、画面上を高速に動く物がより「連続的」に描画されるわけです。岸さんは、高いリフレッシュレートのモニターを使うと、ゲーム内で銃の照準が当てやすくなる、対戦相手のアビリティ(能力や技量)も推し量れるようになる、自身のスペックもアップしたように感じる――といった効果を挙げていました。
ちなみに、普段はリフレッシュレートが300Hzまで出せるPC環境で、実際には240Hzで出力してプレイしているそうです。マシンに余裕を持たせることで「上限が240Hzまでの環境で240Hzを出してプレイするときよりも『滑らかさ』を感じるんですよ」(岸さん)と話します。こうした経験から、製品を購入するときは先を見据えたハイスペックの環境を整えることが大事、とも付け加えていました。