既報の通り、グッド・ラックは10月31日をもって、通信サービス「どんなときもWiFi」における無制限プランの提供を終了する。
無制限プランの契約者には、8月24日から順次「代替プラン」の案内がメールや電話で行われることになる。しかし、肝心の代替プランの内容は公開されなかった。
どんなときもWiFiのサポートサイトで表示される告知ITmedia Mobileはグッド・ラックに、代替プランに関する質問を行った。「ご家庭でのご利用で大容量通信可能なホームルーターに、外出先でのご利用に充分であると考えられる(データ)量が用意されたモバイルルーターの特典をお付けして2台セット」のプランに関するものを中心に、以下の4点を尋ねた。
すると、同社の親会社であるALL CONNECTの広報担当者から回答を得られた。以下に体裁を整えて掲載する。
代替プランの詳細につきましては、既存の契約者様にのみ適用される特別なプランのため、協力各社との契約に基づき、ホームルーター及びモバイルルーターのスペック、金額等の公表は現時点では控えさせていただきます。
また、現時点では新規のお客様への本代替プランのご案内予定はございません。
この度の、無制限プラン終了と代替プランについて、公式にお伝えできることが少なく契約者様、またメディアの皆様には大変ご不便をおかけして誠に申し訳ございません。
今後、何かしらの情報開示が可能になりましたら、あらためてご連絡差し上げます。
現時点で公表できることはないというスタンスだ。
ITmedia Mobileが質問をした結果は上記の通りだが、既存契約者には8月24日から代替プランの案内が始まっている。提示される代替プランは5つあり、いずれもグッド・ラックやALL CONNECTのグループ企業が提供、または販売仲介をしているサービスだ。
5つのプランのいずれかに乗り換える場合は、事務手数料と初月の料金が返金(キャッシュバック)される。返金額に関する詳細は、申し込み時に案内するという。プランによっては、追加のキャッシュバックも行われる。
既存契約者に示された代替プランは5つある(画像はユーザー提供)「ご家庭でのご利用で大容量通信可能なホームルーターに、外出先でのご利用に充分であると考えられる量が用意されたモバイルルーターの特典をお付けして2台セット」のプランで、固定無線通信サービス「モバレコAir」に、どんなときもWiFiの「データ30GB特典」が付帯する。最大で5500円のキャッシュバックもある。申し込みから利用開始まで、1週間ほど掛かる。
モバレコAirはソフトバンクの「SoftBank Air」の再販サービスで、料金請求やサポートはソフトバンクが行う。月額料金は以下の通りで、2年契約が必要となる。
容量制限は特に設けられていないが、SoftBank Airに準じた通信制限ポリシーが適用される。
どんなときもWiFiのデータ30GB特典は、モバレコAirとセットで提供されるプランで、月間30GBまで高速通信を行える。月額料金は650円だが、契約月から24カ月間は無料とする。
自宅でたくさん通信をする一方で、外出先でもある程度の通信を行う人向けのプランだ。
モバレコAirを単体提供する。料金は先述の通りだが、キャッシュバック額が最大1万5500円となる。申し込みから利用開始まで、1週間ほど掛かる。
もっぱら自宅で大量に通信をする一方で、自宅に光回線やCATV回線などを引き込めないという人におすすめだ。
ソフトバンクが提供する光インターネットサービスで、NTT東日本やNTT西日本のフレッツ光回線を利用する。最大で2万9000円のキャッシュバックを受けることが可能で、申し込みから利用開始まで1カ月ほど掛かる。
ISP(ネット接続料金)込みの月額料金は以下の通りで、2年契約が必要となる。
自宅がフレッツ光のエリア内で、自宅でより高速な通信をしたい場合におすすめだ。
Link Life(ALL CONNECTの子会社)がUQコミュニケーションズ所属のMVNOとして提供する固定無線通信サービスだ。UQコミュニケーションズの「WiMAX 2+」エリアで利用可能で、最大で1万1500円のキャッシュバックを受けられる。申し込みから2〜3日程度で利用可能だ。
月額料金は以下の通りで、3年契約が必要となる。
月間の通信容量制限は設けられていないが、直近3日間のデータ通信量が10GBを超過すると、18時頃から翌日2時頃まで通信速度制限がかかる(参考記事)。
自宅がWiMAX 2+エリア内で、持ち歩ける高速ルーターがほしい人におすすめだ。
どんなときもWiFiの月間30GBまでの高速通信が可能なプランで、月額料金は3480円となる。キャッシュバックはない。
手持ちのどんなときもWiFi用ルーターを流用できるプランで、即時利用可能となる。国内ではNTTドコモまたはauの回線(MVNOを含む)を利用して通信を行う。
最低利用期間の設定がないため、そこそこの容量の通信を縛りなく使いたい人におすすめだ。ただし、申込数に上限があることには注意しよう。