B&W(Bowers&Wilkins/バウワース アンド ウィルキンズ)から、家庭のWi-Fiルーターを介さずに機器どうしが直接つながり、音質劣化のないハイクオリティサウンドを実現するワイヤレスオーディオシステム「Formation Suite(フォーメーション・スイート)」が登場した。【画像】専用ネットワークでありのままの高音質を奏でる新世代オーディオを見る(11枚)
インテリアのオブジェを想起させるルックスが印象的な「Formation Wedge」など、音質だけでなくエレガントなデザインでも楽しませてくれるB&Wの新世代オーディオシステム「Formation Suite」
B&Wはイギリスを代表する名門オーディオブランドで、BMWやボルボ、マセラティなどの車載用でもおなじみ。1966年にブランド初の製品としてスピーカーの「P1」をリリースし、1968年には家庭用モニタースピーカーの「DM1」と「DM3」を発表。以来、50年以上にわたって先進的かつ最高級のサウンドを追求するHi-Fiブランドとして、その名を世界にとどろかせてきた。 今回、日本市場へ投入された「Formation Suite」は、独自開発の“メッシュネットワーク”技術を採用。これにより、高音質技術を搭載したブックシェルフ型スピーカーや小型スピーカー、サウンドバー、サブウーファーなどの多彩なアイテムが、Wi-Fiルーターを介すことなく直接つながるようにした。
では、B&W自慢のメッシュネットワーク技術はなにがすごいのか? 日本の販売代理店であるD&Mの広報担当者は次のように解説する。「たとえば、Wi-Fiルーターを介してつながる従来型のワイヤレスオーディオでスマホに収録した曲を再生する場合、楽曲データは一度Wi-Fiルーターを経由してスピーカーなどへと伝送されます。その際、ルーターに複数の機器をつないでいたり、スマホをリンクさせてインターネットをブラウジングしていたり、テレビなどの家電でネットワークを利用していたりすると、Wi-Fiルーターが膨大な量のデータをスムーズに処理できず、楽曲データの品質自体が低下したり、信号伝達の遅れや音切れが生じたりします。 その点、独自のネットワークを構築し、対応機器どうしで直接データをやり取りするメッシュネットワーク技術は、いわば「Formation Suite」専用のネットワークです。楽曲データをありのまま、しかも遅延なく伝送できるため、ハイレゾ音源と呼ばれる96kHz/24bitまでの高品質な音楽信号も正確に再生できるのです」 事実、「Formation Suite」では、複数台のスピーカーで鳴らしてもスピーカー間のタイミングのズレを1マイクロ秒以下に抑えられるという。音がズレることなく完全に調和するため、まるでアーティストが目の前にいるかのようなリアルなサウンドを堪能できるのだ。