本製品の最大の特徴となるのは、高いコストパフォーマンス。もちろん、単に安いというだけのWi-Fi 6対応ルーターは、ほかにも存在するが、ASUSならではの便利な機能をなるべく維持したまま価格を削り込んできた点だ。
RT-AX55 | |
実売価格 | 1万1089円 |
CPU | Broadcom 6755(クアッドコア、1.5GHz) |
メモリ | 256MB |
Wi-Fi対応規格 | IEEE 802.11ax/ac/n/a/g/b |
バンド数 | 2 |
最大速度(2.4GHz) | 574Mbps |
最大速度(5GHz) | 1201Mbps |
チャネル(2.4GHz) | 1~13 |
チャネル(5GHz) | W52/W53/W56 |
新電波法(144ch) | ○ |
ストリーム数 | 2 |
アンテナ | 4本(外付け) |
WPA3 | ○ |
IPoE IPv6 | ○ |
セキュリティ | ○※ |
WAN | 1Gbps×1 |
LAN | 1Gbps×4 |
USB | ― |
動作モード | ルーター/アクセスポイント/リピーター/メディアブリッジ |
ファームウェア自動更新 | ― |
サイズ(幅×奥行×高さ) | 230×134×56mm |
※脆弱性保護、ウェブ&アプリケーションフィルターの各機能は非対応
本製品の無線スペックは、いずれもIEEE 802.11ax対応となる最大1201Mbps(5GHz帯)+最大574Mbps(2.4GHz帯)のデュアルバンドとなっており、スペック的にはエントリーモデルに近い構成となっている。
しかしながら、このスペックで1万円を切るモデルは、基本的に何も付加機能が搭載されていないことが多く、単に無線接続とインターネット接続ができるだけに過ぎない場合がある。
これに対して、本製品ではASUSのルーターではおなじみのトレンドマイクロの技術を使ったセキュリティ機能「AiProtection」や、プロトコルを指定して優先度を設定できるQoS(Traditional QoS)、ASUS製の対応ルーターを追加することで簡単にネットワークを拡張できるAiMeshに対応するなど、豊富な付加機能を備えている。
エントリーモデルながらAiProtectionなどの高度な機能を搭載また、日本で昨年認可された最新の144ch(5GHz帯のW56)にも対応していたり、最新のセキュリティ方式であるWPA3もサポートしている。
こうした機能を搭載しながら、での実売価格は2021年2月時点で1万1089円と、非常に手に取りやすい価格が実現されている。
2020年に日本の電波法で新たに許可された144chでの通信にもしっかり対応なお、同社には、同じく1201Mbps+574MbpsのWi-Fi 6対応ルーター「RT-AX56U」というモデルをラインアップするが、この製品と比べた場合、RT-AX55の方が1900円ほど安い価格設定になっている。
何が違うのかというと、RT-AX55では、メモリ搭載量が256MBと少ない。また、USBポートが省略され、ファイル共有が利用できない。QoSもポートなどを個別に設定するTraditional QoSのみとなっている。
とは言え、LAN内でのファイル共有や外出先からのファイルアクセスなどではNASが利用されるケースも多く、必ずしもルーターで実現しなくてもいい機能だ。
デザインもそうだが、機能的にも市場のニーズに答えた製品となっていると言えそうだ。