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輸入車チョイ乗りリポート 第4回:妻子を連れて何に乗る? これでいいのだ!

輸入車チョイ乗りリポート 第4回:妻子を連れて何に乗る? これでいいのだ!

こう見えて超マジメシトロエンC3エアクロスSUVシャインパッケージ……328万6000円

オトーサンになると、クルマ選びはガラリと変わる。縁遠かったミニバンはうんと身近になり、最新の「ステップワゴン」や「タント」が光り輝いて見える。でも、それは「あがりのチョイス」というもの。何か、ほかに面白い選択肢はないだろうか。個性派ぞろいの輸入車なら、理想の一台があるんじゃないか?

「そういえば……」と頭に浮かんだのが、「シトロエンC3エアクロスSUV」だ。なにせ、この顔である。2019年に出たときは理解不能だったけれど、変わった形のホイールといい、ボディーの塗り分けといい、じわじわ気になる存在になってきた。マイナーチェンジ後のモデルも悪くない。内装もポップだし、これなら家族も「うちのクルマ」と愛してくれるに違いない。

輸入車チョイ乗りリポート 第4回:妻子を連れて何に乗る? これでいいのだ!

でも乗り込んでみれば、見た目だけのクルマじゃない、とわかる。めちゃくちゃマジメで、実用的だ。例えば? 専用のコンフォートシートは座面が高くて、ダッシュボードも平らだから、すこぶる前方視界がいい。後席だって、大きなサンルーフと相まって見晴らしバツグン。開放感だけじゃない。サイドウィンドウはシェード付き。後席座面はスライド可能。助手席を下げて右後席を前に出せば、ミニバンでおなじみ「子どものケアポジション」もつくれる。その後席に合わせて、荷室の広さも変えられる。豊富な小物入れ。後席の人も使えるセンターコンソール……とまぁ、キリがない。これが、フランスの合理主義というものなのか。

実際、C3エアクロスSUVのセールスは好調で(シトロエンのSUVラインナップではトップ)、2021年はインポーターの予想を上回る1000台を販売したという。子持ちもそこそこ多く、後席を活用する“使い倒し派”が目立つそうだ。とはいえドライバーに「運転させられてる」感はなく、ステアリングを握っていて、実に楽しい。

ただ、マイナーチェンジで最高出力が110PSから130PSへとパワーアップした1.2リッター直3ターボが、スペックとは裏腹にもっさりしたように感じられるのは、気のせいなのか。この点については、排ガス対策の影響があるのかもしれない。いや、アクセルレスポンスはマイルドなほうが、同乗する家族はありがたいかも……。フロントフェイスの好き嫌いから、あえてマイチェン前を選ぶという手もある。どっちにしようか? クルマ選びをあきらめかけていたオトーサンにとっては、うれしい悩み、ではある。

【スペック】全長×全幅×全高=4160×1765×1630mm/ホイールベース=2605mm/車重=1320kg/駆動方式=FF/エンジン=1.2リッター直3 DOHC 12バルブ ターボ(最高出力:130PS/5500rpm、最大トルク:230N・m/1750rpm)/トランスミッション=6AT//燃費=16.7km/リッター(WLTCモード)/価格=328万6000円

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