まずは外観をチェック
まずは外観からチェックしていきましょう。『Pixel 6』は6.4インチ、『Pixel 6 Pro』は6.7インチの有機ELディスプレイを採用しています。ディスプレイの大きさにあわせて、サイズもやや大きめ。どちらも重さが200g超となかなかヘビー級ですが、その分バッテリーも大きく、電池切れを心配せずに持ち歩けます。なお充電はワイヤレス充電や急速充電にも対応しています。
背面にはカメラが収まっている黒い「カメラバー」があり、その上下で色が異なるツートンのデザインを採用。ほかのスマートフォンにはない個性的なカラーリングが可愛いです。
『Pixel 6』はStormy Black(左)、Sorta Seafoam(中央)、Kinda Coral(右)の3色。
『Pixel 6 Pro』はStormy Black(左)、Sorta Sunny(中央)、Cloudy White(右)の3色。
なお最新のAndroid OSである「Android 12」には、ホーム画面の壁紙の色合いにあわせて、スマートフォンのアイコンやウィジェット(ホーム画面に表示できる時計などのミニアプリ)、設定画面の背景だったり、キーボードの色だったりを統一したカラーに変えられる機能が備わっています。このカラーの基本トーンは『Pixel 6』や『Pixel 6 Pro』のカラーにもマッチするように考えられているので、外側と内側をあわせてコーディネートできます。
外(ハード)と中(ソフトウェア)をコーディネートできる。
壁紙のトーンにあわせてアイコンやウィジェットをコーディネートできる、新機能が利用できます。
カメラ性能がとにかくスゴイ!
背面のカメラは『Pixel 6』が超高精細な広角レンズと、ワイドに撮れる超広角レンズの2つ、『Pixel 6 Pro』はさらに超高精細かつ光学4倍、デジタル20倍まで寄れる望遠レンズを加えた3つのレンズを搭載しています。このカメラが、かなりスゴイんです。
『Pixel』シリーズにはこれまでにも、GoogleのAIを使った画像処理技術を用いた、なかなかスゴイカメラが搭載されていました。たとえば夜景モードでは昼間みたいに明るく写せたり、星空が写せたり。ズームもかなり拡大しているのに荒くならず、くっきりきれいに写るなどです。今回の『Pixel 6』と『Pixel 6 Pro』ではさらに、Googleが独自に開発した新しいチップが採用されて、このAI画像処理が驚くほど高速になりました。
実際に『Pixel 6 Pro』の夜景モードで撮った夜景です。窓の反射などがきれいに画像処理されてくっきりしています。
こちらも実際に撮影した花の作例。ビビッドすぎず自然な色合いです。
高精細なカメラと高速なAI画像処理が組み合わさることで、写真がものすごくきれいに撮れるだけでなく、さらにちょっとびっくりするような写真撮影や、写真加工も楽しめるようになりました。
たとえば「消しゴムマジック」。写真の背景に写り込んだ通行人などを、ワンタップで簡単に“最初からなかったもの”にできます。
また「モーション」というモードでは、実際に撮影しようとするとテクニックが必要な、動的な写真や長時間露光写真を簡単に撮影することができます。このほかにもブレてしまった顔をシャープにできる機能などが用意されています。
編集ツールの「消しゴムマジック」では、消すものの候補を自動で選択してくれます。
ワンタップで簡単に消すことができます。
「消しゴムマジック」を使えば背後の人物も…
この通り、簡単に消せます。(Google提供) 。
モーションモードで動的な写真が撮れる「アクションパン」の例(Google提供)。「アクションパン」は動いている被写体の背後にボケ効果を付与する撮影モード。
スピード感が伝わる写真になりました。
もちろん写真だけでなく動画もきれいに撮れます。アーティストの藤井風さんが全編『Google Pixel』で撮影したプロモーションビデオをYouTubeで公開されていますので、ぜひチェックしてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=rZxR9bpsYLU&t=0s
「レコーダー」アプリで文字起こしができる
カメラもスゴイのですが、『Pixel 6』と『Pixel 6 Pro』にはこのほかにも、高速なチップとGoogleならではのAIを使ったスゴイ機能が用意されています。
たとえば「レコーダー」アプリには、音声を録音すると同時に、話している内容をそのままテキスト化してくれる機能が備わっています。日本語にも対応していて、精度は完璧とはいえませんが、話している内容がちゃんとわかるレベル。会議の議事録や、講義の記録などにも重宝しそうです。
インタビュー取材に使用してみました。ところどころおかしなところもありますが、十分に使える精度だと思います。
また「リアルタイム翻訳」という機能を使うと、LINEなどでやり取りしているメッセージを自動的に翻訳してくれます。外国人の友人とやり取りするときに、いちいちコピーして翻訳アプリへ……なんて手間が省けます。
ほかに英語の動画を見るときにその動画に自動的に字幕をつけて、さらにそれを日本語に翻訳して表示してくれる機能や、音声AIアシスタントを使った、流暢な通訳機能なども利用できます。『Pixel 6』や『Pixel 6 Pro』があれば、言葉の壁を軽く越えられそうです。
LINEでの英語のやりとりが…
LINEの画面上でリアルタイムに翻訳されるので、アプリを切り替えなくて済みとても便利です。
防水、防塵対応で、おサイフケータイも搭載。生体認証は画面内指紋認証に対応しています。
リサイクル素材を使用した、カラフルかつエコな純正ケースも用意されています。
『Pixel 6』はauとソフトバンクから、『Pixel 6 Pro』ソフトバンクから発売されるほか、家電量販店などでも購入できます。Google 公式ストアでの販売価格は、『Pixel 6』が7万4800円〜、『Pixel 6 Pro』が11万6600〜となっています。
気になった方はぜひチェックしてみてください。
文/太田百合子