10月8日に新型の『Nintendo Switch(有機ELモデル)』が発売されます。
その本体をいち早く体験させてもらうことができたので、さっそくレポートをお届け! 従来のモデルと何が変わっているのか、詳しくチェックしていこうと思います。
新型モデルのカラーバリエーションは“ホワイト”と“ネオンブルー・ネオンレッド”の2種類。ネオンブルー・ネオンレッドは従来モデルと同じ色で、ホワイトが新色となっています。
任天堂ハードといえば白というイメージが強いので、昔からの任天堂ファンにとってはなじみ深い色といえるかもしれません。個人的には、この色だけでも惹かれるものがあります。
Joy-Con取り付け時の本体サイズは縦102mm×横242mm×厚さ13.9mmで、重さは約420gとなっています。従来モデルと比べると、横に3㎜大きくなり、重さは20gほど増えているのですが、実際に持ってみてもその違いはほとんどわからないレベルです。
なお、20gというのは500円硬貨2枚と100円硬貨1枚、50円硬貨5枚、いちご1粒、ミニトマト2つくらいの重さです。
ちなみにJoy-Conのサイズや機能に関しては、従来モデルとの違いはありません。
任天堂の公式サイトで紹介されているとおり、従来モデルから大きく変わったポイントとして挙げられるのが、有機ELディスプレイ、スタンド、ドック、本体メモリー、スピーカーです。それぞれどのように変わっているのか、詳しくチェックしていきましょう。
一番目を引く違いといえば、鮮やかな発色が可能な有機ELディスプレイ搭載ということです。
画面の大きさは7インチで、従来モデルは6.2インチ液晶。縦横のサイズでいうと新型モデルは縦87mm×横155mm、従来モデルは縦77㎜×横137mmとなっています。本体の大きさは従来モデルとほぼ同じままで画面が大きくなっているので、画面の縁がだいぶスリムになっています。
実際にゲーム画面を見比べてみると、色の鮮やかさは一目瞭然。通常の液晶だとバックライトのせいで少し明るくなってしまう黒も、新型モデルだとしっかり暗く表現されます。そして画面サイズが大きくなったことで迫力もアップ。特にテーブルモードだと、本体全体にゲーム画面が表示されるような感じになるので、迫力が全然違います。
2つの液晶を並べて明度を揃えたところ、液晶の違いを感じました。文字がクッキリ見えるようになっている他、車のライトや電球など、明るさが強い部分がよりしっかり描かれています。
視野角についても比べてみたのですが、そもそも従来モデルの液晶も視野角は広かったです。ただ、前述したように文字がハッキリ見えるようになったためか、より遠くからでも見やすくなっていると感じました。
TVモードでプレイする場合は有機ELディスプレイの恩恵はないのですが、携帯モードやテーブルモードでプレイすることが多い人にはうれしいポイントですね。
予想していた以上に使い勝手がいいと感じたのが、自由な角度で固定できるフリーストップ式のワイドスタンドです。
従来モデルの背面スタンドは幅2㎝ほどで角度の調節もできませんが、有機ELモデルでは本体とほぼ同じ幅になり、さらに角度を自由に調節できます。これによりテーブルなどに置いた時の安定感が増し、見やすい角度で画面をしっかり固定できるので、より快適にゲームをプレイできます。
テレビにつなげずにJoy-Con2本持ちでプレイしたい時などは必然的にテーブルモードになるのですが、従来モデルのスタンドは正直なところ、あまり使い勝手がよくないと感じたこともありました。
新型モデルのスタンドは少し動かすだけで簡単に好みの角度に調節できるうえ、本体が倒れることもまずないので、快適に遊べます。個人的には利点として推したいポイントでしたね。
新型モデルに付属のドックには、2つのUSB端子とテレビに接続するためのHDMI端子に加えて、新たに有線LAN端子が搭載されています。別売のアダプタを用意しなくても直接LANケーブルをつなぐことができ、TVモード時により安定したオンラインプレイを楽しめます。
従来モデルのドックは、カバーを外したところにHDMI端子、ACアダプタの端子、USB端子が1つありますが、新型モデルはUSB端子の代わりに有線LAN端子が搭載されています。
また、従来モデルのカバーは扉のような開閉式ですが、新型モデルは完全に本体から外れる着脱式になっています。閉じる時は、ドック下部の穴にツメを引っかけて押し込む感じです。
ちなみにこの新しいドックは従来モデルで使用することが可能で、有線LAN端子も使えます。
ホワイトのドックは丸みが目立ち、色と相まって柔らかな印象を受けます。インテリアとしても部屋になじみそうな雰囲気です。
従来モデルの本体保存メモリーは32GBですが、新型モデルではその容量が64GBに増えており、ゲームやアルバム(画面写真や動画)などのデータをたっぷり保存することができます。
別売のmicroSDカードを使えば保存容量の拡張は可能ですが、本体保存メモリーだけでも十分余裕がありそうですね。
ちなみにmicroSDカードの差し込み口は本体裏の左下、スタンドの裏部分にありますが、従来モデルとは異なり、カードを横向きにして右から左へ差し込む形になっています。
携帯モードやテーブルモードでのゲームプレイ時は、本体の画面縁の下側についてるステレオスピーカーから音が出ます。新型モデルではこのスピーカーも新しくなっており、臨場感あふれるクリアなサウンドでゲームを楽しむことができます。
従来モデルと比べると、スピーカー部分の穴が横に広がってますね。聞き比べてみると音がよく通るように感じました。外だとわかりにくい変化ですが、音質がよくなっているとのことです。
大きく変わったポイントは以上の5つです。
その他の細かい部分の違いとしては、本体裏やドックにプリントされているNintendo Switchのロゴが小さくなっていること、電源ボタンをはじめ、本体上部にあるボタンのデザインが少し変っていること、吸気口は本体裏の底面に近い下部についていることといったところでしょうか。
新型モデルが発表された時からかなり気になっていたのですが、実際に体験してみてその魅力を存分に堪能することができました。
価格的には、従来モデルと比べると5000円ほど高くなりますが、それ以上の価値は十分にあると断言できます。逆に、これだけ進化したのにたった5000円アップで大丈夫なのかと心配になるくらいです(笑)。
自分はちょうど2年くらい前に、バッテリー性能が上がったモデルを2台目として買ったのですが、3台目を買ってしまおうかと大いに悩んでしまいます。というか、もしお店でホワイトのモデルを見かけたら、衝動買いしてしまいそうな予感が(笑)。
新たにSwitch本体を購入しようと考えている人で、有線LAN端子を使ってより安定したプレイを考えている人、テーブルモードをよく使うという人、新色のデザインが好きな人などは、新型の『Nintendo Switch(有機ELモデル)』を検討してみては?
『Nintendo Switch(有機ELモデル)』の予約日は9月24日予定なので、こちらもチェックしてください。