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 アパートの1階って怖い? 防犯を意識した物件選びのコツと対策方法

アパートの1階って怖い? 防犯を意識した物件選びのコツと対策方法

アパート1階って怖い? 防犯に関するデータ

アパート1階の防犯性について、まずは警察庁のデータを基に詳しく見ていきましょう。

侵入犯罪件数のデータ

警察庁のデータ(※)によれば、侵入窃盗はアパートの1階に限らず、さまざまなタイプの住宅で発生しています。

ただ、2020年に起きた侵入窃盗事件の総数でいえば、4階建て以上の共同住宅における発生件数(1,900件)よりも、3階建て以下の共同住宅における発生件数(4,083件)のほうが多くなっています。

物件の構造や立地にもよるものの、一般的に1階はほかの階より狙われやすいと考えられるのも事実です。

※ 警察庁「住まいる防犯110番/手口で見る侵入犯罪の脅威」

1階が狙われやすい理由

1階が侵入被害に遭遇しやすい理由としては「ベランダから簡単に侵入できる」「もし見つかっても逃走しやすい」といったことが挙げられます。

2階以上の部屋と比べて、外部からの侵入がしやすく、逃亡もしやすいため、空き巣などのターゲットになりやすいのです。

また、建物によっては周囲から部屋の状態が丸見えになってしまうため、留守中であることが判明しやすいといった面もあります。

そのため、1階に住むのであれば、防犯対策にきちんと意識を向けておくことが大切です。

1階でも防犯性の高い物件を選ぶコツ

部屋の防犯性は、階数だけでなく、立地や設備によっても異なります。

ここでは、安全性の高い物件選びのコツとして「立地」「建物」「設備」「管理状況」の4点から具体的なポイントを見ていきましょう。

立地に関するポイント

立地に関するポイントとしては「治安の良いエリアにある」「明るく、人通りの多い道路に面している」といった項目が挙げられます。

地域の治安に関する情報は、インターネット上でも確認することができます。

犯罪情報マップ

交通事故発生マップ

警視庁や自治体が発表している犯罪情報マップや交通事故発生マップでは、過去に犯罪や交通事故が発生した場所を地図上で視覚的に確認できます。

周辺エリアの治安とともに、物件周辺の街灯の数や人通りなども防犯性を左右するポイントです。

昼と夜では周辺の雰囲気がガラリと変わるケースもあるので、気になる物件が見つかったときには、できるだけさまざまな時間帯に訪れてみるといいでしょう。

建物に関するポイント

同じ1階であっても、建物のつくりによって防犯性が高められている物件は多くあります。

たとえば「窓側に侵入防止のフェンスが設けられている」などの対策がとられていれば、不審者の侵入を予防できるとともに、室内の様子も外から見えないため安心です。

反対に「簡単に上れるような足場がある」場合には、2階以上であっても侵入されやすくなってしまうため注意が必要です。

設備に関するポイント

住宅の防犯設備にはさまざまなものがあります。「オートロック」をはじめ、「モニター付きインターホン」や「窓のシャッター」「防犯カメラ」など、セキュリティ設備が充実している物件のほうが安全性は高いといえます。

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また、対面での荷物の受け取りを避けられる宅配ボックスは、セキュリティ面でのメリットもあります。近年、宅配会社を装った不審者やセールスマンが訪ねてきてトラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。

その点、宅配ボックスは玄関を開けて直接荷物を受け取る必要がないため、一人暮らしの女性や高齢者、小さい子どもがいる家庭にとっては特に安心です。

管理体制に関するポイント

賃貸物件の管理体制には、大きく分けて「無人管理」「巡回管理」「日勤管理」「常駐管理」の4種類があります。

もっともセキュリティ面での安心感があるのは、管理人が常駐してくれる常駐管理であり、犯罪抑止だけでなく共用部分の細やかな管理も期待できる点がメリットです。

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一人暮らしでもできる防犯対策

一人暮らしをするうえでは、セキュリティ設備の整った物件を選ぶとともに、日頃の防犯対策にも十分に配慮することが大切です。

ここでは、警視庁より推奨されている防犯対策のなかから、一人暮らしでも手軽に実践できる方法を紹介します。

確実な戸締まりを心がける

先ほども参照した警察庁のデータによれば、侵入窃盗の原因のうち、実に半数以上が「無施錠」によるものとされています。

そのほかの手口であるガラス破りや施錠開けと比べても、鍵の無締まりによる件数が多く、侵入口のほとんどは窓と表の出入り口です。

そのため、日頃から確実な戸締まりを心がけることが防犯対策の基本的な第一歩となります。

セキュリティ設備が充実している場合には、どうしても防犯性について過信をしてしまいやすいので、油断をしないように気をつけることが大切です。

センサーライトを設置する

1階に住む場合、窓側は人目につかない死角となっていることも多いため、侵入口になってしまいやすいといえます。

人の動きを感知して点灯する「センサーライト」を設置しておくと、万が一のときには侵入者の意欲を削ぐ、居住者が侵入者の気配に気づけるといったメリットがあります。

アパートにもともと備えられていなくても、ソーラー充電式や乾電池タイプのセンサーライトを選べば、工事や電源コンセントも必要なく、自ら設置可能です。センサーライトは、安いもので数千円から購入できます。

窓側の庭先に防犯砂利を敷いてもらう

窓側の防犯性に不安がある場合には、大家さんなどに頼んで防犯砂利を敷いてもらうのもひとつの方法です。敷地内を歩くと音が鳴るため、侵入者が心理的に嫌がる効果を期待できます。

洗濯物の管理に注意する

女性の一人暮らしの場合、洗濯物はなるべく外に干さず、室内干しを心がけておくと安心です。

また、外に衣類を干す際には、長い間干しっぱなしにしていると室内に人がいないと感じさせてしまうため、なるべくこまめに取り込むことが大切です。

新聞や郵便物をため込まない

新聞や郵便物が郵便受けにたまっていると、外部からは留守であると認識されてしまうため、きちんと管理しておくことが大切です。

長期間家を空ける場合には、新聞の配達を止めてもらうなどの工夫をするといいでしょう。

防犯性以外も目を向けよう! アパート1階のデメリットと対策方法

1階に住むのであれば、防犯面以外のデメリットにも目を向ける必要があります。ここでは、アパート1階の主な注意点と対策方法を解説します。

湿気がこもりやすい

1階の気になるデメリットとして、「日当たり」や「通気性」に関する問題が挙げられます。周囲の建物の日陰になっている場合、日当たりに恵まれず、どうしても湿気がこもりやすくなってしまいます。

1階は地面の湿気による影響を受けやすい面もあるため、必要に応じて除湿器を活用するなど湿度管理を心がけることが大切です。

虫が出やすい

1階はそれ以上の階数と比べて害虫の侵入リスクが高いです。

普段の生活においては「生ゴミを放置しない」「侵入しそうな経路をふさぐ」といった点を意識するとともに、気になる場合は薬剤を使用して害虫対策を行いましょう。

外からの音が入りやすい

1階は外部からの音が入りやすいため、交通量の多い道路に面している場合などは騒音が気になってしまうこともあります。

内見のタイミングでは、室内から室外への防音性を確かめるとともに、外から入ってくる騒音にも目を向けておきましょう。

気になる場合には、窓に防音シートを設置すると一定の軽減効果が期待できます。

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1階のメリットと向いている人の特徴

これまで紹介したように、1階には防犯性をはじめとする、さまざまな注意点があります。しかし、デメリットを解消できれば、1階は家賃を抑えてお得に借りられる有力な選択肢にもなります。

ここでは、1階のメリットと、1階に住むのに適した人の特徴を見ていきましょう。

1階に住むメリット

1階の大きなメリットは、やはり2階以上と比べて「賃料が安く設定されている」点にあります。

家賃を抑えながら好立地、好条件の物件を借りられる可能性があるので、1階にも目を向けることで部屋探しの選択肢は大きく広がるでしょう。

また、1階は階段やエレベーターを利用しなくても外へ出ることができるので「荷物の搬入がしやすい」「災害時に避難しやすい」「ゴミ出しや買い物に便利」といったメリットがあります。

特に、地震の際には、高層階と比べて揺れが小さく、エレベーターが緊急停止しても影響を受ける心配がありません。

さらに、1階は「階下への騒音を気にせずに済む」のもメリットです。集合住宅ではちょっとした足音や振動によって騒音トラブルが生まれることもあるので、階下を気にしなくてもいい点は大きな魅力といえます。

1階に適している人

上記のメリットを踏まえると、1階に適しているのは「家賃を抑えたい男性」や「自分の出す生活音を気にしたくない人」などが該当します。

また「小さなお子さんがいる家庭」にとっても、階下への足音を気にせずに済むため、住みやすいと感じられるケースが多いです。

なお、物件によっては、1階の入居者だけが使用できる「専用庭」がついているところもあります。

専用庭では、管理規約の範囲内であれば家庭菜園やガーデニングなどを楽しめるため、「庭を広く使いたい人」にとって魅力的な設備といえます。

まとめ

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