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やっぱり10万円でどこでも使えるPCが欲しい! 「mouse X4-R5」をWindows 11/10で試す(1/4 ページ)

やっぱり10万円でどこでも使えるPCが欲しい! 「mouse X4-R5」をWindows 11/10で試す(1/4 ページ)

 新型コロナウイルスの動向に左右される日々が続くが、徐々に在宅ワークオンリーから、あるときは会社で、あるときは在宅で、さらには出先で営業と、日々働く場所が異なる日常を過ごしている人も多いだろう。

 そういった中でも、すっかり定着したビデオ会議は継続しており、こういったハイブリッドワーク環境の中で、やはり欠かせないのがモバイルPCだ。性能がパワフルなことはもちろん、バッテリー駆動時間も長く、Windows 11も試したいし、何より価格はできる限り10万円に抑えたい。

 ここで取り上げるマウスコンピューターの「mouse X4-R5」は、そういった希望をかなえてくれる1台だ。標準仕様で税別9万4800円(税/送料込みで10万7580円、以下同様)とリーズナブルだが、今回はメモリを8GB→16GBに強化したお勧め構成モデル(11万6270円)を入手したので、性能やバッテリー駆動時間などをチェックしていく。

14型液晶ディスプレイを搭載したマウスコンピューターのモバイルPC「mouse X4-R5」。重量は約1.2kgで、バッテリー駆動時間は約10時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)と長い

6コア12スレッドのRyzen 5 4600Hを搭載

 mouse X4-R5は、CPUにAMDの6コア12スレッドの第3世代Ryzen 5 4600H(3GHz〜4GHz)を、GPUは6コアのRadeon Graphicsを搭載する。Ryzen 5 4600HはTDP 35Wと、TDP 15Wのモデルよりリミッターの上限値が高く、それだけパフォーマンスも引き上げられる。

やっぱり10万円でどこでも使えるPCが欲しい! 「mouse X4-R5」をWindows 11/10で試す(1/4 ページ)

 メモリは16GB(8GB×2/DDR4-2666)のデュアルチャネル構成で、ストレージは512GB SSD(PCI Express 3.0 x4/NVMe)と手堅くまとまっている。BTOではメモリを最大64GBまで、ストレージは2TBまで選択可能で、USB 3.0接続の外付けHDD(2TB/4TB)も選べる。

 なお、メモリモジュールはデュアルチャンネルにすると内蔵GPUを含めてフルに性能が引き出せるので、できれば評価機のように16GB以上、ハイブリッドワークなどでPCに触れる時間が増えたことを考えれば、32GBのメモリ(+2万4090円)を搭載したいところだ。

CPU-Zの画面GPU-Zの画面容量512GBのストレージはPCI Express(NVMe)対応のSSDで、評価機にはMicron 2210(MTFDHBA512QFD)が採用されていたCrystalDiskMark 8.0.1(ひよひよ氏・作)のスコア。リード/ライトともに公称値通りの値が出ていた。BTOでは、より高速(リード毎秒3200MB)なSamsung PM981aを指定することもできる

メタリックレッドカラーを採用したマグネシウム合金のボディーを採用

 ハイブリッドワーク環境下では、屋外/室内を問わずPCを持ち歩く機会が多い。少しでも頑丈なPCを使いたいが、本製品はボディーに軽量かつ剛性の高いマグネシウム合金を利用している。表面はさらりとした手触りに仕上げられており、手で触れる機会が多いモバイルPCとしては指紋がつきにくいのも好印象だ。液晶ディスプレイ天板部分はメタリックレッドカラーが採用され、見た目にも非常にインパクトがある。

液晶ディスプレイの天板はメタリックレッドカラーを採用し、中央にマウスコンピューターのロゴマークがシルバーで塗装されている。液晶ディスプレイは約155度まで開く

 フルHD(1920×1080ピクセル)表示に対応した14型液晶ディスプレイは、外光や照明などが映り込みにくいノングレア仕上げで、長時間使っても目が疲れにくい。液晶の配向方式について記載はないが、視野角は上下/左右とも広く、視認性は良好だ。

 左右が約4.5mmと狭額縁の液晶ディスプレイを採用するだけに、14型ながらボディーサイズは約320.2(幅)×214.5(奥行き)×17.5 (厚さ)mmと小ぶりで、重量も公称で約1.2kg(実測で約1201g)と取り回しやすいサイズ感をキープしている。

14型でフルHD表示に対応した液晶ディスプレイを備える。輝度はそれほど高くないが視野角は広めだ

インタフェースも充実

 インタフェースも充実しており、通信機能は1000BASE-T対応の有線LAN、Wi-Fi 6(IEEE 802.11 ax)の無線LAN、Bluetooth 5.0を標準で装備する。USB端子もType-CとType-A合計で4基を備え、USB Type-C端子はPower Delivery(PD)もサポートしており、65W以上の出力をもつ汎用(はんよう)のUSB PD対応ACアダプター/モバイルバッテリーも利用できる(動作保証は純正品のみ)。

 とはいえ、出力65W仕様のACアダプターは小柄で、ケーブル込みの重量も約234gで済むため持ち運びは苦にならない。

前面中央にくぼみがあり、液晶ディスプレイを開きやすい背面に排気口が用意されている左側面には3.5mmのヘッドフォン/ヘッドセット、USB 3.0、USB 2.0(いずれもType-A)、有線LANの各端子が並ぶ。奥側に盗難防止ワイヤーを接続するセキュリティロック・スロットがある右側面にはUSB Power Delivery対応のUSB 3.0(Type-C)、USB 3.0(Type-A)、HDMI出力、DC入力(ACアダプター)といった端子が用意される

 続いて、キーボード回りをチェックし、標準のWindows 10 Home 64bitからWindows 11へアップグレードしてみよう。

Windows 11にアップグレード

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